ウーァ・クロスティッツァー

クロスティッツァー・ビール醸造株式会社
Krostitzer Brauerei GmbH
種類 株式会社
本社所在地 ドイツの旗 ドイツ
クロスティッツ(ドイツ語版)
業種 ビール醸造
外部リンク 公式サイト
テンプレートを表示


クロスティッツにあるビール醸造所の建物(2009年)

ウーァ・クロスティッツァー: Ur-Krostitzer)は、ライプツィヒクロスティッツ(ドイツ語版)ビール

このビールのラベルは、三十年戦争時の1632年ライプツィヒ進軍中にクロスティッツ(ドイツ語版)を通過したスウェーデン王グスタフ2世アドルフの肖像である。言い伝えによると、アドルフは、ここで醸造家にビールを持ってこさせたが、素晴らしいビールだと褒め、お礼に、そのビール・マイスターに金の指輪を贈呈したという。[1]

歴史

醸造権は1534年にゲオルク公爵がクロスティッツ騎士領のハンス・ヴァールに与えたものである。1738年琥珀ビール(ドイツ語版)の販売が行われ、1803年にはさらに強ビールと弱ビールが醸造された。1867年から1876年まで醸造所とMälzerei(ドイツ語版)が新たに建てられ、1894年から1899年にかけて設備のさらなる近代化が進んだ。

ビールの売れ行きは、連続的に向上しており、1899年には約900万リットルに達し、その当時200人の従業員が働いていた。ライプツィヒでは、「クロスティッツァー・ラガービール」、「ドゥンケル」ビール、「ボヘミア風」ビール、季節に応じて「ボック」ビールや「メルツェンビール」などを扱う84件のレストランと110件のビール屋があった。

1904年に初めて「ウーァ・クロスティッツァー」の名称が用いられた。

東ドイツ時代には国有化されていたが、1990年にクロスティッツァー醸造所はフランクフルト・アム・マインにある合資会社ラーデベルガー・グループ(ドイツ語版)の一部になり、それ以来、多くの設備の新築・改築・近代化が行われた。

今日では、クロスティッツァーに古くから伝わるビールマニュアルに従って、黒ビールと、繊細でドライなピルスナーを製造している。

現在では112人の従業員が働いており、3,740万リットルのビールを生産し、約2,600件の飲食店に配達している。

醸造所名の変遷

  • 1878: „Bierbrauerei Klein-Crostitz F. Oberlaender OHG“
  • 1907: „Bierbrauerei Kleincrostitz F. Oberländer A. G.“
  • 1937: „Brauerei Krostitz AG“
  • 1949: „VEB Brauerei Krostitz“
  • 1990: „Krostitzer Brauerei GmbH“

ビール銘柄

  • ウーァ・クロスティッツァー・ファインドライ・ピルスナー(: Ur-Krostitzer Feinherbes Pilsner ):下面発酵
  • ウーァ・クロスティッツァー・シュヴァルツ(: Ur-Krostitzer Schwarzes):下面発酵
  • スウェーデン種ピルスナー(: Schwedenquell Pils):下面発酵

脚注

  1. ^ ティム・ハンプソン『世界のビール図鑑』ネコ・パブリッシング 2010年P134

外部リンク

  • 公式サイト(ドイツ語)
  • 昔のビールラベル(ドイツ語)