クティメネー
クティメネー(古希: Κτιμένη, Ktimenē, 英: Ctimene)は、ギリシア神話の女性である。イタケー島の王ラーエルテースとアンティクレイアの娘で、オデュッセウスと兄妹[1]。長母音を省略してクティメネとも表記される。
母アンティクレイアは後にオデュッセウスの豚飼となるエウマイオスとともにクティメネーを育て、年頃になるとサメー島に嫁がせた[2]。彼女の夫はもしかしたらオデュッセウスの部下としてトロイア戦争に出兵し、生きて帰ることができなかったエウリュロコスかもしれない。この人物は『オデュッセイアー』の中で主であるオデュッセウスと姻戚関係にあったと語られており[3]、古註によればクティメネーの夫であるという[4]。他の説によるとドゥーリキオンの王ピューレウスの妻で、メゲースの母[5][6]。
系図
ケパロス | プロクリス | ペルセウス | アンドロメダ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アルケイシオス | アウトリュコス | オイバロス | ゴルゴポネー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ラーエルテース | アンティクレイア | テュンダレオース | イーカリオス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
クティメネー | カリディケー | オデュッセウス | ペーネロペー | イプティーメー | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
カリュプソー | キルケー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ナウシトオス | ナウシノオス | ポリュポイテース | テーレマコス | ラティーノス | テーレゴノス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
脚注
参考文献
- 『オデュッセイア/アルゴナウティカ』松平千秋・岡道男訳、講談社(1982年)
- ホメロス『オデュッセイア(上・下)』松平千秋訳、岩波文庫(1994年)
- 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店(1960年)
オデュッセイアの登場人物 | |
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オデュッセウス家 | |
君主と貴族 | |
神々 | |
その他 |
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怪物 | |
求婚者(英語版) | |
カテゴリ |