ジェントル・オン・マイ・マインド

ジェントル・オン・マイ・マインド
グレン・キャンベルシングル
初出アルバム『Gentle on My Mind』
B面 Just Another Man
リリース
規格 7インチ・シングル
録音 1967年5月17日
ジャンル カントリーポップ
時間
レーベル キャピトル・レコード
作詞・作曲 ジョン・ハートフォード
プロデュース アル・デ・ローリー
チャート最高順位
  • 第39位(Billboard Hot 100、1968年)
  • 第44位(Billboard Hot Country Songs、同上)
  • 第8位(Billboard Easy Listening、同上)
グレン・キャンベル シングル 年表
Burning Bridges
(1967年)
ジェントル・オン・マイ・マインド
(1967年)
恋はフェニックス
(1967年)
ミュージックビデオ
「Gentle on My Mind」 - YouTube
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ジェントル・オン・マイ・マインド」(Gentle on My Mind)は、ジョン・ハートフォードが作詞作曲し1967年に発表した楽曲。グレン・キャンベルのカバー・バージョンで知られる。1968年のグラミー賞で複数の賞を受賞した。

概要

ジョン・ハートフォード自身が語るところによれば、映画『ドクトル・ジバゴ』を見たあとでインスピレーションがわき30分で書き上げられたという。「自分の経験を書いただけなんだ。ヒットするかもしれないという考えが少しでも頭にあったら、おそらく今あるものとは違ったものになっていたと思うよ」[1]

ハートフォードのオリジナル・バージョンは1967年に発表され、ビルボードのカントリー・チャートで60位を記録した。彼は1968年の第10回グラミー賞で、ベスト・カントリー&ウェスタン賞とベスト・フォーク・パフォーマンス賞を受賞した。

ハートフォードの「ジェントル・オン・マイ・マインド」をラジオで聴いたグレン・キャンベルはすぐに気に入り、レッキング・クルーのセッション・ミュージシャンをかき集め、同年5月17日にキャピトル・レコードのスタジオでデモ録音を行った。プロデューサーのアル・デ・ローリーはキャンベルがミュージシャンに向けて発しているかけ声を取り除くと、デモをそのままシングルとして発表した。キャンベルのバージョンはビルボードのカントリー・チャートで30位を記録し、彼にとって最初のヒット作品となった。またハートフォードと同様、キャンベルもグラミー賞で複数の賞を受賞した(このとき彼は「恋はフェニックス」でも受賞している)。翌1968年7月に再発売されるとより大きな成功を収めた。同年11月2日付のビルボード・Hot 100で39位を記録[2]。ビルボードのカントリー・チャートで44位、イージーリスニング・チャートで8位を記録した。

BMI調べによる「20世紀アメリカのテレビやラジオで最もオンエアされた100曲」の第16位にランクされた[3]

主なカバー・バージョン

アーティスト名 レコード
1967年 パティ・ペイジ 『Today My Way』
1968年 ウェイロン・ジェニングス 『Hangin' On』
1968年 レナード・ニモイ 『Two Sides of Leonard Nimoy』
1968年 タミー・ワイネット 『D-I-V-O-R-C-E』
1968年 ロジャー・ミラー 『A Tender Look at Love』
1968年 フランク・シナトラ 『Cycles』
1968年 ディーン・マーティン 『Gentle on My Mind』
1968年 ボビー・ジェントリー & グレン・キャンベル 『Bobbie Gentry and Glen Campbell』
1968年 コニー・スミス 『Sunshine and Rain』
1968年 トリニ・ロペス 『Welcome To Trini Country』[4]
1969年 アレサ・フランクリン ソウル'69
1969年 エルヴィス・プレスリー エルヴィス・イン・メンフィス
1969年 ルー・ロウルズ 『The Way It Was The Way It Is』[5]
1969年 エンゲルベルト・フンパーディンク 『Engelbert Humperdinck』[6]
1970年 キース・ポトガー&ザ・ニュー・シーカーズ 『Keith Potger and the New Seekers』
1970年 クロード・フランソワ 『Si douce à mon souvenir』(フランス語詞)
1972年 ビング・クロスビー & カウント・ベイシー 『Bing 'n' Basie』
2002年 セシリア・ノービー 『First Conversation』
2003年 ジョニー・キャッシュ 『Unearthed』(キャンベルと共に歌っている)
2006年 小野リサ Jambalaya - Bossa Americana-
2007年 R.E.M. 『Sounds Eclectic: The Covers Project』(録音は2001年6月12日)
2013年 マデリン・ペルー 『The Blue Room』
2014年 ルカ・ブルーム 『Head & Heart』
2014年 ザ・バンド・ペリー シングル
2017年 アリソン・クラウス 『Windy City』

脚注

  1. ^ Jarvey, Paul. - Hartford Has a Prolific Hand". - Telegram & Gazette. - July 15, 1992.
  2. ^ Music: Top 100 Songs | Billboard Hot 100 Chart | THE WEEK OF NOVEMBER 2, 1968
  3. ^ “BMI Announces Top 100 Songs of the Century”. BMI.com (1999年12月13日). 2021年12月21日閲覧。
  4. ^ Trini Lopez - Welcome To Trini Country (Vinyl, LP, Album) at Discogs
  5. ^ Lou Rawls - The Way It Was The Way It Is (Vinyl, LP, Album) at Discogs
  6. ^ Engelbert Humperdinck - Engelbert Humperdinck (Vinyl, UK, 1969) | Discogs
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