スーパーグループ

曖昧さ回避 この項目では、有名ミュージシャンが集結して結成したバンドを指す語について説明しています。日本の女性フォークデュオについては「スーパーバンド」を、生物分類の用語については「スーパーグループ (分類学)」を、服飾企業については「スーパーグループ (服飾企業)」をご覧ください。

スーパーグループSupergroup)とは、すでに成功した有名ミュージシャンたちが集まって結成した音楽グループやバンドのこと[1]スーパーバンドとも言う[2]。スーパーバンドとして認定されるためには、知名度の高さを必要とする。 1960年後半から1970年代前半にかけ、主にロックなどの人気や話題性の高いグループに用いられて一時代を築いた流行語[2]

概要

スーパーグループという名称が定着する以前から、有名なミュージシャンが集まってセッションをする現象が見られた。1960年代後半のロック界ではクロスビー・スティルス&ナッシュニール・ヤングも加入してクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングが結成された。クリームやザ・ダーティー・マックジョン・レノンエリック・クラプトンキース・リチャーズミッチ・ミッチェル)らは、プレイヤーの組み合わせから生じるケミストリーを獲得しようとセッション・バンドを組んだ[1][2]。ブルース・ロックのクリームも、スーパー・グループの草分け的なバンドだった[3]。タワー・レコードの執筆者は、1968年にアル・クーパーマイク・ブルームフィールドスティーヴン・スティルスを迎えて発表したスタジオ・アルバムや、クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドらが組んだブラインド・フェイスが最初のスーパーグループではないかとしているが[1]、ローリング・ストーンのジャック・ウェナーや、評論家のデイヴ・トンプソンは、もちろん1966年のクリームが最初のスーパーグループであるとしており、こちらの説の方が、世界では主流である[4]クリームを皮切りに、1960年代後半〜1970年代前半にはエマーソン・レイク・アンド・パーマーベック・ボガート & アピスバッド・カンパニーなど、スーパーバンドの結成がブーム化した[1]。1971年には日本でもスーパーグループPYGが結成された[1]

詳細

1980年代以降はスーパーグループは衰退し、ロバート・パーマーデュラン・デュラン組+シック組のパワー・ステーション、ジョージ・ハリソンボブ・ディランロイ・オービソンらのトラヴェリング・ウィルベリーズなどが登場した程度だった[1]。1990年代以降はミック・ジャガースーパーヘヴィ、アリス・クーパーらのハリウッド・ヴァンパイアーズが結成された。2000年代以降は、デーモン・アルバーンと、アフロビートのトニー・アレンほかによるザ・グッド、ザ・バッド・アンド・ザ・クイーンなどが結成されたが、スーパー・グループかどうかは諸説ある[1][5]

著名なスーパーグループ

世界

日本

関連項目

  • HIS

脚注

  1. ^ a b c d e f g “スーパー・バンドは音楽シーンを救う?”. bounce 336号 (2011年9月25日発行). TOWER RECORDS ONLINE (2011年9月21日). 2019年3月10日閲覧。
  2. ^ a b c “スーパー・バンドがやって来た!!”. 『bounce』 245号(2003/7/25). TOWER RECORDS ONLINE (2003年8月7日). 2019年3月10日閲覧。
  3. ^ url=https://www.rollingstone.com/music/artists/cream/biography%7Ctitle="Cream Bio," Rolling Stone.com
  4. ^ Thompson, Dave (2005). Cream: The World's First Supergroup. Virgin. ISBN 1-85227-286-4.
  5. ^ “デーモン・アルバーン、ザ・グッド、ザ・バッド・アンド・ザ・クイーンの新作もほぼ完成したと語る”. NME JAPAN. ニュー・ミュージカル・エクスプレス (2018年6月1日). 2019年3月8日閲覧。
  6. ^ 萩原健一50周年 2021年12月8日閲覧
  7. ^ 「ショーケン」p.239、萩原健一著。講談社
  8. ^ 元フラワー・トラベリン・バンドの石間、元ハプニングス・フォーの河内、篠原らのバンド。沢田研二のバックバンド
  9. ^ http://music-calendar.jp/2017072901
  10. ^ http://music-calendar.jp/2015081001

外部リンク

  • AllMusic Review by Al Campbell