ナシュワン

ナシュワン
ハムダーン・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームの勝負服
現役期間 1988年 - 1989年
欧字表記 Nashwan
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 1986年3月1日
死没 2002年7月19日(16歳没)
Blushing Groom
Height of Fashion
母の父 Bustino
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 ハムダーン・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム
馬主 ハムダーン・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム
調教師 Willian R.Dick Hern(イギリス
競走成績
生涯成績 7戦6勝(総合)
獲得賞金 78万6355.4UKポンド(イギリス)
7万フラン(フランス)
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ナシュワン (Nashwan) は、アメリカ生まれの競走馬種牡馬である。1989年イギリス2000ギニーダービーを制してニジンスキー以来のイギリスクラシック二冠を達成した。

戦績

2歳時は2戦2勝、いずれも危なげない勝利だった。

3歳になり、2000ギニーに直行しそのまま勝利、続くダービーでも2着を5馬身引き離して勝利し、ニジンスキー以来のイギリスクラシック二冠を達成した。続いて出走したエクリプスステークスでも5馬身差で勝利、さらにキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスではカコイーシーズにクビ差まで粘られるものの勝利した。こうなると、ニジンスキー以来のイギリスクラシック三冠を目指すのか、凱旋門賞を目指すのか(1年でダービー、エクリプスステークス、キングジョージ、凱旋門賞の4レースを制覇するのはミルリーフ以来、なおミルリーフは2000ギニーでは2着に敗れている)注目されたが、セントレジャーステークスに出走しないことを表明、フランスに渡った。

ところが、凱旋門賞の前哨戦に選んだニエル賞ゴールデンフェザントの3着に敗れると、そのまま引退を表明し、種牡馬入りした。

競走成績

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
1988.08.13 ニューベリー 未勝利 芝7f 1着 W.カーソン 3/4馬身 (Young Turpin)
1988.10.08 ニューベリー オータムS L 芝8f 1着 W.カーソン 4馬身 (Optimist)
1989.05.06 ニューマーケット 2000ギニー G1 芝8f 1着 W.カーソン 1馬身 (Exbourne)
1989.06.07 エプソム ダービー G1 芝12f 1着 W.カーソン 5馬身 (Terimon)
1989.07.08 サンダウン エクリプスS G1 芝10f 1着 W.カーソン 5馬身 (Opening Verse)
1989.07.22 アスコット KGVI&QES G1 芝12f 1着 W.カーソン クビ (Cacoethes)
1989.09.17 ロンシャン ニエル賞 G2 芝2400m 3着 W.カーソン 2馬身 Golden Pheasant

種牡馬時代

1990年よりイギリスにあるシャドウェルスタッドで種牡馬入りし、2002年に手術の際の出血多量が元で7月19日に16歳で死亡した。

種牡馬としては、多くの国でG1を勝つ産駒を輩出した。初期の代表的な馬にスウェイン(キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス連覇、アイリッシュチャンピオンステークスなど)、ワンソーワンダフル(牝馬ながらインターナショナルステークスを制覇)など。晩年はバゴ(凱旋門賞、パリ大賞など。2006年度より日本にて種牡馬入り)を出した。

主な産駒

血統表

ナシュワン血統ブラッシンググルーム系ナスルーラ系) / アウトブリード (血統表の出典)

Blushing Groom
1974 栗毛
父の父
Red God
1954 栗毛
Nasrullah Nearco
Mumtaz Begum
Spring Run Menow
Boola Brook
父の母
Runaway Bride
1962 鹿毛
Wild Risk Rialto
Wild Violet
Aimee Tudor Minstrel
Emali

Height of Fashion
1979 鹿毛
Bustino
1971 鹿毛
Busted Crepello
Sans le Sou
Ship Yard Doutelle
Paving Stone
母の母
Highclere
1971 鹿毛
Queen's Hussar March Past
Jojo
Highlight Borealis
Hypericum F-No.2-f


半弟ネイエフ(Nayef、父ガルチ。主な勝ち鞍にチャンピオンステークスインターナショナルステークス)がいる。

外部リンク

  • 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post
凡例 - ₩ = 三冠馬 ♥ = 牝馬
   

01回(1951年) イギリスの旗 シュプリームコート
02回(1952年) イギリスの旗 タルヤー
03回(1953年) イギリスの旗 ピンザ
04回(1954年) イギリスの旗 オリオール
05回(1955年) フランスの旗 ヴィミー
06回(1956年) イタリアの旗 リボー
07回(1957年) フランスの旗 モンタヴァル
08回(1958年) アイルランドの旗 バリーモス
09回(1959年) イギリスの旗 アルサイド
第10回(1960年) イギリスの旗 アグレッサー
第11回(1961年) フランスの旗 ライトロイヤル
第12回(1962年) フランスの旗 マッチ
第13回(1963年) アイルランドの旗 ラグーサ
第14回(1964年) フランスの旗 ナスラム
第15回(1965年) アイルランドの旗 メドウコート
第16回(1966年) イギリスの旗 アーントエディス
第17回(1967年) イギリスの旗 バステッド
第18回(1968年) イギリスの旗 ロイヤルパレス
第19回(1969年) イギリスの旗 パークトップ
第20回(1970年) アイルランドの旗 ニジンスキー
第21回(1971年) イギリスの旗 ミルリーフ
第22回(1972年) イギリスの旗 ブリガディアジェラード
第23回(1973年) フランスの旗 ダリア
第24回(1974年) フランスの旗 ダリア
第25回(1975年) イギリスの旗 グランディ

第26回(1976年) イギリスの旗 ポウニーズ
第27回(1977年) アイルランドの旗 ザミンストレル
第28回(1978年) イギリスの旗 イルドブルボン
第29回(1979年) イギリスの旗 トロイ
第30回(1980年) イギリスの旗 エラマナムー
第31回(1981年) イギリスの旗 シャーガー
第32回(1982年) イギリスの旗 カラグロウ
第33回(1983年) アイルランドの旗 タイムチャーター
第34回(1984年) イギリスの旗 ティーノーソ
第35回(1985年) イギリスの旗 ペトスキ
第36回(1986年) イギリスの旗 ダンシングブレーヴ
第37回(1987年) イギリスの旗 リファレンスポイント
第38回(1988年) イギリスの旗 ムトト
第39回(1989年) イギリスの旗 ナシュワン
第40回(1990年) イギリスの旗 ベルメッツ
第41回(1991年) イギリスの旗 ジェネラス
第42回(1992年) フランスの旗 セントジョヴァイト
第43回(1993年) イギリスの旗 オペラハウス
第44回(1994年) イギリスの旗 キングスシアター
第45回(1995年) アラブ首長国連邦の旗 ラムタラ
第46回(1996年) イギリスの旗 ペンタイア
第47回(1997年) アラブ首長国連邦の旗 スウェイン
第48回(1998年) アラブ首長国連邦の旗 スウェイン
第49回(1999年) アラブ首長国連邦の旗 デイラミ
第50回(2000年) フランスの旗 モンジュー

第51回(2001年) アイルランドの旗 ガリレオ
第52回(2002年) イギリスの旗 ゴーラン
第53回(2003年) アイルランドの旗 アラムシャー
第54回(2004年) アラブ首長国連邦の旗 ドワイエン
第55回(2005年) アイルランドの旗 アザムール
第56回(2006年) フランスの旗 ハリケーンラン
第57回(2007年) アイルランドの旗 ディラントーマス
第58回(2008年) アイルランドの旗 デュークオブマーマレード
第59回(2009年) イギリスの旗 コンデュイット
第60回(2010年) イギリスの旗 ハービンジャー
第61回(2011年) イギリスの旗 ナサニエル
第62回(2012年) ドイツの旗 デインドリーム
第63回(2013年) ドイツの旗 ノヴェリスト
第64回(2014年) イギリスの旗 タグルーダ
第65回(2015年) イギリスの旗 ポストポンド
第66回(2016年) アイルランドの旗 ハイランドリール
第67回(2017年) イギリスの旗 エネイブル
第68回(2018年) イギリスの旗 ポエッツワード
第69回(2019年) イギリスの旗 エネイブル
第70回(2020年) イギリスの旗 エネイブル
第71回(2021年) イギリスの旗 アダイヤー
第72回(2022年) イギリスの旗 パイルドライヴァー
第73回(2023年) イギリスの旗 フクム