バトルフロンティア

曖昧さ回避 この項目では、ポケットモンスターシリーズの一部作品に登場する架空の施設について説明しています。
曖昧さ回避 フロンティアブレーン」はこの項目へ転送されています。アニメ版のフロンティアブレーンについては「フロンティアブレーン (アニメポケットモンスター)」をご覧ください。

バトルフロンティア (Battle Frontier) とは、ゲームボーイアドバンス用ソフト『ポケットモンスター エメラルド』、ニンテンドーDS用ソフト『ポケットモンスター プラチナ』・『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』及びその関連作品に登場する架空の施設である。

エメラルド版

概要

ホウエン地方南部の孤島に存在する施設。施設とは言っても非常に大規模であり、ポケモンを治療する「ポケモンセンター」やアイテムを取り扱う「フレンドリィショップ」等、町としての機能も備えている。ゲーム本編をクリアして「殿堂入り」した主人公が、謎の男・エニシダにスカウトされて来ることになる『ポケモンバトルの最前線』である。なお、『ルビー・サファイア』においては同じ場所に「バトルタワー」のみが存在しているが、これは『エメラルド』ではバトルフロンティアの一施設に過ぎない。

詳細は次項以降で紹介するが、7種類の異なる対戦施設がある。それぞれ一定回数以上勝ち進むことで、施設のトップの存在である「フロンティアブレーン」が出現。彼らを倒して「バトルシンボル」を手に入れることが目標となっている。目的とは直接関係のないやり込み要素として、各施設における最高連勝記録は保存される。他のプレイヤーとレコードを混ぜると、相手の記録も含めたランキングを見ることができる。

各施設で勝ち抜くと、バトルポイント(以下、BPと表記)というポイントがもらえる。これはバトルフロンティア内で、アイテムとの引き換え、技を教えてもらうための対価にすることができる。その他にも、所々にある休憩所(控え室)では技を教えてくれる人がいたり、持っているポケモンの能力値を見てくれたりする人がいる。さらに地下洞窟「アトリエの穴」に出現するドーブル、その入り口に続く道を塞ぐウソッキー等、野生のポケモンも生息している。

フロンティアブレーンが使用するポケモンは技・能力ともにバランスよく配置されており、さらに彼らと戦うためには規定数連勝しなければならないうえ、連勝が進むと一般のトレーナー(エリートトレーナーやベテラントレーナー)も何故か伝説のポケモン(出場制限の無い、いわゆる準伝説と呼ばれるポケモン)を使ってきたりするので(これは後の作品のバトル施設も同様)、バトルシンボルを手に入れるまでの難易度は高いと言える。

リメイクのオメガルビー、アルファサファイアでは登場しないものの、バトルリゾートにはバトルフロンティアに登場する一部施設の模型やエニシダの名前があるなどの描写が存在する[1]

以下の解説では専門的な用語を多用するため、ポケットモンスター (ゲーム)、ポケモン一覧との併読を推奨する。

基本ルール

対戦施設内では、通常の戦闘とは異なるルールが適用される。

  • 各施設ごとに「レベル50」「オープンレベル」の2種類のコースがある。オープンレベルはレベル100までの好きなレベルで参戦可能だが、相手のレベルはこちらの参加ポケモンの中で一番高いレベルに合わせてくる。ただし、レベル60より低くなることはない。
  • 上のコースのどちらか一方で、シングルバトルを勝ち抜けばバトルシンボルは入手可能。
  • 施設によっては、シングルバトルとダブルバトル等を選べる。ただし前述のようにシングルバトル以外ではフロンティアブレーンは現れず、シンボルも手に入れることができない。しかし、記録は個別に残る。
  • 同じポケモンを2匹以上参戦させたり、同じ道具を複数のポケモンに持たせたりすることはできない。
  • ポケモンに持たせているもの以外、道具を持ち込むことは出来ない。
  • ラティオスラティアス専用の道具「こころのしずく」は、持たせても効果を発揮しない。
  • それぞれの施設の規定数を勝ち抜けば1周クリアとなり、BPがもらえる。
  • 施設ごとに設定されている周回数を連続でクリアするとフロンティアブレーンが現れ、初めて勝つと銀のシンボルをもらえる。さらに勝ち進むと彼らが再登場し、そこで勝てば金のシンボルをもらえる。
  • 参加する前に強制的にセーブされるため、リセットによる連勝のやり直しは不可能。一度施設に入ったら、規定数勝ち抜くか負けるまで外には出られない。ただし各対戦が終わるごとにセーブをし、電源を切って一時的に中断することができる。中断後にロードすると問答無用で対戦が再開する。
  • 上記の中断方法を無視して電源を切った場合、挑戦記録が無効になり、記録も0になる。
  • コンティニュー等は一切存在しない。
  • 各対戦が終わるごとにポケモンは完全回復し、使った道具も戻ってくる(例外有り。詳細は次項)。
  • バトルドームを除く全ての施設では、ダブルノックアウト(だいばくはつやみちづれを使った場合の相打ち)で勝負が終わった場合、挑戦者(プレイヤー)の負けとなる。
  • 特別なポケモン(能力値の合計が601以上の伝説のポケモンおよびすべての幻のポケモン)、およびポケモンのタマゴはすべての施設に参戦不可能。

対戦施設

バトルチューブ

トレーナーの「」が試される。

  • 3体のポケモンをエントリーする。状況次第で、シングルバトル・ダブルバトル共に起こりうる。
  • 3つの扉から一つを選んで進む。選択した部屋によって、「シングルバトルの部屋(相手のポケモンは3体)」・「ダブルバトルの部屋(相手のポケモンは2体)」・「シングルバトル勝利後に全てのポケモンが回復する部屋(相手のポケモンは3体)」・「野生ポケモンが出る部屋(手持ちポケモンよりもレベルは低い)」・「ランダムで1・2匹のポケモンを回復する部屋」・「ポケモンの1〜3体が状態異常にさせられる部屋」・「無条件で通過できる部屋」といったイベントが発生する。分岐部屋も含めて、1周当たり14部屋を突破すれば1周クリアとなる。
  • 部屋の選択の際にはメイドのアドバイスによって、ある程度次の部屋のイベントが予測できる。
  • 戦闘に勝利してもポケモンは回復しない。回復するには、特定のイベントに遭遇するかクリアする必要がある。
  • 移動中はメニュー画面を開いて回復技などを使えるが、ポケモンの順番を入れ替えたり、持ち物を動かすことはできない。
  • 持たせた道具で、一度使うとなくなる道具(各種「きのみ」や「しろいハーブ」など)は対戦後に復活しない。1周クリアすれば復活する。また「トリック」によって「こだわりハチマキ」などを持たされた場合、1周クリアするまでそのままとなる。
  • 部屋のイベントで状態異常にさせられた場合、「ラムのみ」などの木の実はその場では発動しない。発動するのは次のバトルでいずれかのポケモンが行動または入れ替えした時となる。
  • ブレーン戦の前には手持ちポケモンを1 - 3匹回復してもらえるが、「運」が悪いと回復してもらえないこともある。
  • フロンティアブレーンは、「チューブクイーン」のアザミ。2周目と10周目に登場する。勝利すると「ラックシンボル」がもらえる。
  • ゴール到達までが運に左右される為、他の施設と違いバトルやペナルティを介せずに周回クリアも可能。

バトルアリーナ

トレーナーの「闘志」が試される。

  • 3体のポケモンをエントリーする。バトルはシングルバトルのみ。7人に勝ち抜けば1周クリアとなる。
  • 対戦は、「3ターン」のみ行われる。対戦中にポケモンの入れ替えはできない。入れ替えを誘発する技(「バトンタッチ」「ほえる」など)も無効となる。
  • 3ターンで決着がつかない場合、判定になる。「こころ」(積極的に攻撃技を出したか)・「わざ」(「こうかばつぐん」など、技を的確に当てていったか)・「からだ」(残りHPが多いか)で判定され、判定で勝った場合、無条件で相手を倒せる。そのため打たれ強いポケモンや苦手なタイプのポケモンとのバトルでも、有利な判定に持ち込んで勝つこともできる。判定で引き分けだった場合は両方のポケモンが倒れてしまう。
  • フロンティアブレーンは、「アリーナキャプテン」のコゴミ。4周目と8周目に登場する。勝利すると「ガッツシンボル」がもらえる。

バトルピラミッド

トレーナーの「勇気」が試される。

  • 3体のポケモンをエントリーする。状況次第で、シングルバトル・ダブルバトル共に起こりうる。
  • 真っ暗なダンジョンに入り、上のフロアへ進む出口(青い床)を探していくというローグライクゲームの様なシステムとなっている。7フロア突破でクリアとなる。
  • ダンジョン内には敵のトレーナーやアイテムが配置されている。基本的に戦闘は任意である。しかしダンジョン内を走って移動すれば、歩いて移動する時よりトレーナーに気付かれやすくなる。また、野生のポケモンやトレーナーに勝つたびに、少しずつ視野が広くなっていく。7周目までの7段目は次の周のトレーナーになる。
  • 戦闘に勝利してもポケモンは回復しない。回復するには道具を使うかクリアする必要がある。
  • ポケモンに道具を持たせてエントリーすることはできない。しかしピラミッド内にはランダムに道具が配置されており、そこで手に入れた道具をポケモンに持たせることはでき、フロンティアブレーンを含むトレーナー戦でも「すごいキズぐすり」などの道具の使用が可能である。
  • 移動中であればメニュー画面は自由に開ける。ポケモンの順番や持ち物も、自由に変更できる。
  • 各フロアごとに、決められた野生のポケモンが出現する。野生のポケモンとの戦闘は通常よりかなり逃げにくく設定されている。本来は確実な逃走を可能にするとくせい「にげあし」でも、必ず逃げられるとは限らない。確実に逃げられる場合はどうぐ「エネコのしっぽ」、わざ「テレポート」を使った時のみである。
  • フロンティアブレーンは、「ピラミッドキング」のジンダイ。3周目と10周目に登場する。勝利すると「ブレイブシンボル」がもらえる。彼は銀シンボル戦・金シンボル戦ともに伝説のポケモンしか使わないが、弱点も共通しているため攻略は容易と言える。

バトルドーム

トレーナーの「戦術」が試される。

  • シングルバトルかダブルバトルか選べる。いずれも3体のポケモンをエントリーする。4人に勝ち抜けば1周クリアとなる。
  • 16人のトーナメント戦に参加する。対戦前に相手のポケモンや戦術、トレーナーの評価を見ることができ、その後で2匹のポケモンをエントリーする。
  • バトルドームのみ、ダブルノックアウト(だいばくはつやみちづれを使った場合の相打ち)で勝負が終わった場合、対戦表に書かれているトレーナーの評価が高い方が勝利となる。ドームスーパースターとのダブルノックアウトは、評価に関係なくプレイヤーの負けとなる。
  • フロンティアブレーンは、「ドームスーパースター」のヒース。5周目と10周目に登場する。勝利すると「タクティクスシンボル」がもらえる。

バトルパレス

トレーナーとポケモンの「」が試される。

  • シングルバトルかダブルバトルかが選べる。いずれも3体のポケモンをエントリーする。7人に勝ち抜けば1周クリアとなる。
  • ポケモンに技の指示を出すことができない。どの技を出すかは、ポケモン自らが決めるという設定になっている。トレーナーは、入れ替えのみ任意で行える。
  • ポケモンがどの技を出しやすく、どの技を出しにくいかは、そのポケモンの性格によって決まる。なおバトルフロンティア内に、どの技を出すのが好きかを教えてくれる女の子がいる。技の出しやすさは確定では無く、確率で決まっているため、性格とは全く違う動きをすることもある。
  • ポケモンのHPが減ると、行動パターンが変化する。一部変化しない性格もある。
  • 「攻撃」・「防御」・「補助」の技のうち、その時行動したい種類の技を覚えていない場合、行動しないことがある。常に行動させるには攻撃・防御・補助の技を全てバランスよく覚えさせる必要がある。
  • フロンティアブレーンは、「パレスガーディアン」のウコン。3周目と6周目に登場する。勝利すると「スピリットシンボル」がもらえる。
  • この施設のみ、最高記録が正しく保存されないバグが発生する。直前のプレイでの記録が、(実際は記録更新していなくても)常に最高記録として保存されてしまう。

バトルファクトリー

トレーナーの「知識」が試される。

  • シングルバトルかダブルバトルかが選べる。自分のポケモンではなく、あらかじめ用意されたレンタルポケモン6体から3体を選びエントリーさせる。
  • 対戦終了後、相手が使用したポケモンのうち1匹を自分のポケモン1匹と交換できる。この際、スタッフから次の対戦相手が使用するポケモンのタイプ・戦術の傾向を断片的に教えてくれる。対戦・交換を繰り返し、7人のトレーナーに勝利することで1周勝ち抜きとなる。
  • 入れ替えても、ポケモンの順番や持ち物は変更できない。
  • フロンティアブレーンは、「ファクトリーヘッド」のダツラ。3周目と6周目に登場する。ダツラ自身もレンタルポケモンを使用するため、フロンティアブレーンでは唯一、使用するポケモンが毎回異なる。勝利すると「ノウレッジシンボル」がもらえる。

バトルタワー

トレーナーの「才能」が試される。

  • シングル・ダブル・マルチ・通信マルチの4種類のバトルが存在。それぞれ3体・4体・2体・2体ずつのポケモンをエントリーする。7人に勝ち抜けば1周クリアとなる。特に変則的なルールのない、最も王道的なポケモンバトルと言える。
  • 他の『ルビー・サファイア・エメラルド』とレコードを混ぜると、相手のデータが対戦相手として登場する。
  • フロンティアブレーンは、「タワータイクーン」のリラ。5周目と10周目に登場する。勝利すると「アビリティシンボル」がもらえる。

弟子

  • バトルタワーのロビーには、主人公の弟子になりたいというトレーナーが出てくる。1日1回何らかの質問をしてきて、どう答えるかによって弟子のトレーナーの使用ポケモン等が変わる。
  • 数回回答をすると弟子は独り立ちし、シングルバトルやダブルバトルでは対戦トレーナーとして、マルチバトルではパートナー候補として現れる。さらに他の『エメラルド』とレコードを混ぜると、相手のデータにも対戦トレーナー及びパートナー候補として現れる。
  • 弟子が一人立ちしても、新たな弟子は何度でも現れる。

賞品

勝ち抜いて獲得したバトルポイントと引き替えることのできる賞品。以下に例を紹介する。(技)とは、その技をポケモンに教えてもらえることを表す。

  • マックスアップ 1BP
  • たべのこし 48BP
  • こだわりハチマキ 64BP
  • チコリータドール 80BP
  • カビゴンドール 128BP
  • (技)ちきゅうなげ 24BP
  • (技)こごえるかぜ 24BP
  • (技)のしかかり 48BP
  • (技)かみなりパンチ 48BP

プラチナ・ハートゴールド・ソウルシルバー版

概要(プラチナ・ハートゴールド・ソウルシルバー版)

ダイヤモンド・パール』ではファイトエリアの北にはバトルタワーがあっただけであったが、『プラチナ』では、タワーに加えて4つの新しいバトル施設が登場する。『ハートゴールド・ソウルシルバー』ではアサギシティの西に、『プラチナ』と全く同じ(フロンティアブレーンも同じ)5つのバトル施設が登場する。いずれもエメラルド版と同様に、規定数連勝するとバトルポイント(BP)がもらえ、景品と交換できる。さらに、『ハートゴールド・ソウルシルバー』では入口前にある「わざおしえおやじーズ」という施設でBPを使って技を教えてもらうことが出来る。なお、『プラチナ』と『ハートゴールド・ソウルシルバー』では戦闘曲(トレーナー戦・ブレーン戦の両方)が異なっている。

基本ルール(プラチナ・ハートゴールド・ソウルシルバー版)

基本的には、エメラルド版と同じルールが適用される。ここでは主に、エメラルド版との相違点を挙げる。

  • シングルバトルは3匹、ダブルバトルは4匹、マルチバトルは2匹を選んでエントリーする。ただし、バトルステージのみシングルバトルとマルチバトルでは1匹、ダブルバトルでは2匹をエントリー。バトルファクトリーではダブルバトルでも3匹をエントリー。
  • 参加するポケモンのレベルは51以上であっても50に設定され、能力値も一時的にレベル50のものに換算される。レベル50以下のポケモンはそのままのレベルとなる。ただし、バトルファクトリーではレベル50とオープンレベル(実質レベル100)の2つのクラスがある。また、バトルステージではそのままのレベルでバトルが行われる。
  • シンボルに代わり、フロンティアブレーンに勝利することで「プリント」が貰える。
  • 「特別なポケモン」(能力値の合計が601以上の伝説のポケモン/幻のポケモン)ではないにもかかわらず、『ハートゴールド・ソウルシルバー』では、外部イベントでのみ入手可能な特別なピチュー「ギザみみピチュー」が参戦不可能。
    • 「特別なポケモン」およびポケモンのタマゴが参戦不可能はいままで通り。
  • フォルムチェンジしたロトムは使用できず、強制的に通常のフォルムに戻される。また、フォルムチェンジの際に覚えた技はなくなる。

対戦施設(プラチナ・ハートゴールド・ソウルシルバー版)

バトルタワー(プラチナ・ハートゴールド・ソウルシルバー版)

  • エメラルド版同様、特に変則的なルールのないポケモンバトル。7人に勝ち抜けば1周クリアとなる。
  • フロンティアブレーンは、「タワータイクーン」のクロツグ。シングルバトルの3周目と7周目の最後に登場する。音源は、ダイヤモンド・パール版がシロナ戦と同じであったが、プラチナ版以降ではバトルフロンティア専用の新規音源が使用されている。なお、ハートゴールド・ソウルシルバーではセリフに一部変更がある。
  • クロツグの手持ちはダイヤモンド・パール版と同じであるが、プラチナ版以降では技の構成が異なり、難易度も低くなっている。

バトルファクトリー(プラチナ・ハートゴールド・ソウルシルバー版)

  • エメラルド版同様、レンタルポケモンを借りてバトルに参加する。1回勝つごとに、相手と自分のポケモンを1匹ずつ交換することができる。7人に勝ち抜けば1周クリアとなる。対戦の合間には、次の対戦相手の使用ポケモンなどの情報を教えてもらえるが、周回を重ねるごとに教えてもらえる情報は少なくなっていく。[2]
  • バトルフィールドにはラインが引かれていないが、バトル直前になるとラインが浮き上がる。
  • レンタルポケモンの技・特性・能力などは、バトルファクトリー以外にも登場する相手が使う全てのポケモンにも継承されている。[3]
  • 各周の最後に出てくる相手は、全て次の周に出てくるポケモンを使う。
  • フロンティアブレーンは、「ファクトリーヘッド」のネジキ。3周目と7周目の最後に登場する。バトルフィールドに入り口から入らず、周りを小爆発させて派手に登場する。主人公同様、彼もレンタルポケモンを使ってバトルをするため、使用するポケモンは不定。ただしエメラルド版より伝説のポケモンなど強力なポケモンの使用頻度が増え、難易度は高い。(ダツラと違い次の周のポケモンを使うため、Lv50の3周目とプラチナでのオープン3周目が特に顕著)
  • 8周目以降のレンタルポケモンは、4〜7周目のポケモンだけ出てくる。

バトルルーレット

  • ルーレットによって様々なイベントが発生し、それによって対戦の状況が左右される。7人に勝ち抜けば1周クリアとなる。イベントでは「まひ・ねむりなどの状態異常」・「ルーレットの回転スピードの上下」・「ポケモンに持たせる木の実」・「天気」などが選択され、その状態で試合開始となる。ルーレットのスピードは最初は比較的遅いため、目押しして自分に有利なイベントを起こすこともできる。
  • 4周目以降はルーレットに「不戦勝」・「手持ち交換」・「道具の付与」・「バトルポイントの獲得」が追加される。
  • 道具と木の実については、この試合で消耗した場合、次の試合に持ち越すことはできない。ただし、道具が消耗品でない場合はこの周の最終戦まで持ち越すことができる。
  • この施設では対戦のことを「バトル」ではなく「ゲーム」と呼称している。また、観客の前で対戦が行われる。
  • フロンティアブレーンは「ルーレットゴッデス」のダリア。シングルバトルの3周目と7周目の最後に登場する。

バトルキャッスル

  • バトルに勝つことでもらえるキャッスルポイント(以降、CPと表記)をうまく使い、連勝する。7人に勝ち抜けば1周クリアとなる。この施設ではCPを払わなければポケモンの回復も、道具を持たせることもできない。CPを使ってできることは主に「ポケモンを回復する」・「道具をレンタルする」・「相手の情報を知る」の3つであるが、初めは選べる項目が少ない不利な状態で始まる。CPを使ってランクアップすれば、選べる項目が増える。4周目以降からは「次の勝負を勝ちとしてパスする」という項目が追加される。バトルの内容の良し悪しに応じて、もらえるCPも増減する。例えば、相手のレベルを上げたり短いターンで勝利すれば、もらえるCPは増える。逆にターン数が多かったり「ひんし」にされたりすれば、もらえるCPは減る。パスするとCPはもらえない。
  • フロンティアブレーンは、「キャッスルバトラー」のコクラン&カトレア(後者は『ブラック・ホワイト』で四天王の一人として再登場した)。3周目と7周目の最後に登場する。2人組だがカトレアはとある事情によりバトルを禁止されており、実際に戦うのはコクランのみで、ダブルバトルではなくシングルバトルになる。またコクランの使用ポケモンは同じポケモンでも技の構成が2パターンある。[4]

バトルステージ

  • この施設のみ1回の挑戦でシングルバトルとマルチバトルなら1匹、ダブルバトルなら同じ種類の2匹しかエントリーできず、対戦相手の手持ちも同様の数である。バトルの相手は、提示されるポケモンの「タイプ」からプレイヤーが任意で選択できる。1タイプごとに10の「ランク」が存在し、低いランクから挑戦、10人に勝ち抜けば1周クリアとなる(1周でそのタイプ全てのランクに挑戦しなくても良い)。2つのタイプを持つポケモンはどちらのタイプを選んでも登場することがある。この施設では、ポケモンのレベルは50に調整されず、現在のレベルで戦う。対戦相手のレベルは、こちらと同じか少し低いレベルに設定される。また、レベル30未満のポケモンではエントリーできない。現在挑戦しているポケモンと違う種類のポケモンで挑戦すると、また1からの挑戦となる。しかし同じ種類のポケモンであれば、能力や技の構成などが異なっていても記録は継続される。
  • バトルフィールドはファッションショーのランウェイのような細長い通路の先に作られており、勝利するごとにバズーカ花火があがる。バトルルーレットと同じく観客が存在する。
  • フロンティアブレーンは、「ステージマドンナ」のケイト。5周目と17周目の最後に登場する。使用するポケモンは不定だが、レベルは主人公のポケモンと同じ。

アニメにおけるバトルフロンティア

アニメ版においてのバトルフロンティアは、カントー地方に7箇所存在するポケモンバトル施設となっており、ゲーム『ポケットモンスター エメラルド』でのホウエン地方のバトルフロンティアの各施設がモデルとなっている。

挑戦者はまず6箇所の施設を回り[5]、それぞれの施設でフロンティアブレーンとポケモンバトルをする。勝てば「フロンティアシンボル[6]」が渡される。フロンティアシンボルを6つ獲得出来れば、最後の施設であるバトルピラミッドの場所がわかる仕組みになっている[7]。バトルフロンティアを制覇したトレーナーは、新たなフロンティアブレーンとなれる資格を持てる[8]

ゲーム版とは異なり、一般のトレーナーとのバトルやバトルシンボルの色の区別、バトルポイントは存在しない。その為アニメにおけるポケモンジムのジムリーダーとの対戦とほぼ同じになっている。ただし、バトルファクトリーではダツラの志望で対戦するポケモンやその使用数をチャレンジャーが決めたり[9]、バトルアリーナではルーレットで使用するポケモンの数を決めて戦う勝ち抜き戦など、ゲームの設定に準ずる部分も少なからず存在する。

ダイヤモンド&パール』では、シンオウ地方のバトルフロンティアについて言及がなされており、バトルタワーのタワータイクーン・クロツグが登場している。『ベストウイッシュ シーズン2』では、バトルキャッスルの城主でイッシュ地方の四天王でもあるカトレアが登場したが、彼女はフロンティアブレーンではないので、クロツグ以外のシンオウフロンティアブレーンは登場していない。

『2019年版』では「バトルフロンティア・ビードロカップ」と呼ばれるイベントが開催日されているが、こちらは単なるバトル大会であるため一般におけるバトルフロンティアとは無関係。

アニメにおけるフロンティアブレーン

「フロンティアブレーン (アニメポケットモンスター)」を参照

ポケモンカードゲームにおけるバトルフロンティア

ポケモンカードゲームのスターターセット「まぼろしのミュウ」(PCG5-S)、及び拡張パック「ワールドチャンピオンズパック」(WCP)にスタジアムカードとして収録されている。効果は、「このカードが場に出ている間は、無色・鋼・悪タイプの『進化ポケモン』のポケパワーとポケボディーを無効にする」というもの。

脚注

  1. ^ ゲーム内では看板に建設予定と書かれている。
  2. ^ シングルバトルの場合、1周目は相手の手持ち3体、2周目は相手の手持ち2体、3周目は相手の先頭ポケモン、4周目以降は相手のポケモンが覚えている技の情報がもらえる。
  3. ^ 一部のポケモンはフロンティアブレーンのものと同一である。ただしフリーザーやサンダーなどの準伝説ポケモンは、フロンティアブレーン型も含めた4パターンが存在する。
  4. ^ 準伝説ポケモンを除き、もう片方はバトルファクトリーに登場するポケモンの性能ではない。
  5. ^ サトシは作中で、ファクトリー→アリーナ→ドーム→チューブ→パレス→タワーの順で回っている。
  6. ^ ポケモンジムのジムバッジのような物。
  7. ^ バトルピラミッドは挑戦者を迎え撃つ度にどこかに移動するため。『ダイヤモンド&パール』ではシンオウ地方のキッサキシティにまで移動した。
  8. ^ 作中ではサトシがフロンティアブレーン全員に勝利し7つのフロンティアシンボルを入手しており、エニシダからはフロンティアブレーンの候補として認められているが、サトシは「もっと旅を続けたい」という理由で辞退した。
  9. ^ サトシはダツラの友人であるフリーザーを志望した。

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  • ポケモンバトルレボリューション - クリア後のコロシアムにて、プラチナ・ハートゴールド・ソウルシルバー版のバトルフロンティアにある施設のルールが一部継承されている。