ブリティッシュ・エアロスペース

ブリティッシュ・エアロスペース BAe 146-300

ブリティッシュ・エアロスペース英語: British Aerospace, 略称: BAe)は、イギリス国内にあった航空機メーカー4社が統合して1977年4月29日に誕生した国有航空宇宙企業である。1999年にはBAEシステムズ (BAE Systems) に組織改編された。

経過

1977年にイギリス政府の航空宇宙産業の国有化法 “Aircraft and Shipbuilding Industries Act” によって、

の4社が統合されて誕生したのがブリティッシュ・エアロスペースである。

1981年1月1日に1980年度ブリティッシュ・エアロスペース法 (British Aerospace Act 1980) が公布され、ブリティッシュ・エアロスペース有限公社 (British Aerospace Public Limited Company) へと組織改編された。同年2月にはイギリス政府と従業員が51.57%の株式を持つことが決定した。軍の車両や小銃、弾薬を製造するロイヤル・オードナンス(1987年合併)やローバー、ランドローバー、ミニなどのブランドを擁した自動車会社ローバー・グループ(1988年合併)を傘下におさめた。また、1991年にはヘッケラー&コッホを買収した。

統合後も合理化は進められ、1989年には持株会社の元で軍用機部門や民間機部門などに分割された。ローバー・グループは1994年にドイツのBMWに売却された。国際的な航空機業界再編の影響を受け、1999年11月30日BAEシステムズへと移行した。また独自に航空機を単独で開発することが少なくなり、ヨーロッパのほかのメーカーと共同開発することが多くなっていた。

イギリス航空産業の変革

1950s 1960s 1970s 1980s 1990s 2000s
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ショート・アンド・ハーランド ショート・ブラザーズ ショート・ブラザーズ PLC [1]
ハンドレページ
F. G. マイルズ ビーグル・エアクラフト [2]
オースター・エアクラフト
スコティッシュ・アビエーション [3] ブリティッシュ・エアロスペース (BAe) BAEシステムズ
ホーカー・シドレー [4] ホーカー・シドレー・グループ
  • ホーカー・シドレー・アビエーション
  • ホーカー・シドレー・ダイナミクス
ブラックバーン
アブロ
デ・ハビランド
フォーランド
ヴィッカース・アームストロング ブリティッシュ・エアクラフト・コーポレーション (BAC) [6]
ハンティング
ブリストル
イングリッシュ・エレクトリック (EE) [5]
マルコーニ マルコーニ・エレクトロニック・システムズ
ゼネラル・エレクトリック・カンパニー (GEC)
マルコーニ PLC
  1. ボンバルディアの一部門になる。
  2. 1969年に破産するまで政府が保有する。
  3. 財産清算によってビーグルやハンドレページの設計研究が売却された。
  4. ホーカー・エアクラフトグロスター・エアクラフト、アームストロング・ホイットワース・エアクラフトが傘下にあった。
  5. EEの子会社イングリッシュ・エレクトリック・エアクラフトを介し、GECはBACの傘下にあったEEとマルコーニ・カンパニーの株式を保有した。
  6. BACを構成した企業の売上によって成り立った。

製品一覧

関連項目

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