ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ

ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータは、1981年に本田技研工業が開発し、商品化された世界初の自動車用ナビゲーションシステムである[1]

概要

GPS衛星を用いた測位技術の民生的用途が制限されていた当時に開発された、ガスレートジャイロを用いた世界初の自立航法型の自動車用ナビゲーションシステム。精密なガスレートジャイロを用いた方向センサ、タイヤ回転からの走行距離センサにより、移動方向と移動距離を検出[2]、16ビットのマイクロコンピュータによって、その航程を瞬間的に演算し、ナビゲーション表示部の小型ブラウン管前面において、あらかじめセットされた透過型の地図上に走行軌跡を映像として映し出す仕組み。 部品の開発と生産は、方向センサをスタンレー電気と、表示部、コンピュータ、距離センサをアルプス電気と協業した。

後のGPS型自動車用ナビゲーションシステムにおける自立航法補完機能として、これらの技術思想は広く普及した。

脚注

  1. ^ 本田技研工業公式HP | 企業ニュース 1981年8月24日 世界で初めて自動車用ジャイロを実用化した運転補助装置「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」を開発
  2. ^ 日本の自動車技術240選 | ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ

関連項目

外部リンク

  • ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ|Honda