ボノム・リシャール

ボノム・リシャール(Bonhomme Richard または Bon Homme Richard)は、アメリカ海軍で引き継がれている伝統の艦名。日本では英語読みの「ボン・ホム・リチャード」[1]・「ボンノム・リチャード」と読まれたことがあったが[2]、最初の艦がフランスから贈られたものであるため、より原音に近いフランス語読みの「ボノム・リシャール」と読まれることが多くなっている。

  • 最初のボノム・リシャール(英語版)は、フランスフランス東インド会社向けのフリゲート Duc de Duraeをルイ16世がジョン・ポール・ジョーンズに対して1779年に与えたもの。命名時はすでに老朽化した帆船であった。艦名の由来は、「善人のリチャード」というものであり、当時駐仏大使であったベンジャミン・フランクリンが "Poor Richard" または "Richard Saunders" のペンネームで発刊していた格言付き暦「Poor Richard's Almanac」(「貧しきリチャードの暦」)[3]に因んでいる。1779年9月25日に北海で戦闘時の損傷により沈没した。ただし、この時の海戦は、アメリカ独立史に残るものとして記録されている。
  • 2番目のボノム・リシャール (CV-31)は、エセックス級航空母艦
  • 3番目のボノム・リシャール (LHD-6)は、ワスプ級強襲揚陸艦

このほか、1864年にもフリゲートへの命名予定があったが建造中止となり、エセックス級航空母艦のCV-10にも命名予定があったが、ヨークタウンに艦名が変更された。

脚注

  1. ^ 30分でオメデトウ 皇太子のお子さま誕生祝い米空母艦上で人文字 - 朝日新聞1960年2月28日朝刊
  2. ^ 大和市館野鉄工所墜落事故- 神奈川の米軍基地昭和63年(神奈川県渉外部基地対策課 1988年)
  3. ^ 1996年にぎょうせいより「プーア・リチャードの暦」の邦題で翻訳刊行されている。真島一男訳。
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