マーベラスクラウン

マーベラスクラウン
1995年10月8日 京都競馬場
欧字表記 Marvelous Crown
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 1990年3月19日[1]
死没 2007年6月2日(17歳没)
Miswaki[1]
モリタ[1]
母の父 Harbor Prince[1]
生国 日本の旗 日本北海道新冠町[1]
生産者 早田牧場新冠支場[1]
馬主 笹原貞生[1]
調教師 大沢真(栗東
新井康夫(船橋[1]
厩務員 古川代津雄(大沢厩舎)
競走成績
生涯成績 22戦7勝
中央競馬:20戦7勝
地方競馬:2戦0勝
[1]
獲得賞金 4億1292万8000円[1]
勝ち鞍
GI ジャパンC 1994年
GII 京都大賞典 1994年
GIII 金鯱賞 1994年
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マーベラスクラウン(欧字名:Marvelous Crown1990年3月19日 - 2007年6月2日)は、日本競走馬[1]

1994年ジャパンカップ(GI)を優勝し、日本調教の騸馬として2頭目となるGI競走勝利を果たした。その他の勝ち鞍に、1994年の京都大賞典(GII)、金鯱賞(GIII)。

戦績

1992年9月19日阪神競馬場で行われた新馬戦でデビューし、同レースを勝利。生来気性の荒い馬であったためにレースにおいて素質を十分に発揮することができず、さらに調教中に南井克巳を振り落とすなど危険な行動が目立ったために馬主の笹原が去勢を決断[2]、騸馬となった。去勢後は気性が穏やかになり、またたく間に条件戦を3連勝。その後も重賞で4度2着になるなど安定した成績を収めるようになった。1994年6月、金鯱賞に優勝し重賞初制覇。秋に入り京都大賞典で重賞2勝目を挙げると続くGIのジャパンカップにも優勝。前年のレガシーワールドに続く2年連続での騸馬によるジャパンカップ優勝を成し遂げた。

その後は故障を発症。1年近い休養を経て復帰してからは思うような成績を残すことができず、地方競馬船橋競馬場に移籍。ホクトベガが勝った1996年浦和記念で復帰(6着)するも、移籍2戦目となった1997年1月に船橋競馬場の重賞・報知グランプリカップのレース中に故障を発生し競走中止。このレースを最後に競走馬を引退、その後は乗馬となり北海道の中橋清牧場で余生を送ったが、2007年6月2日に死亡した[3]

優勝したジャパンカップでは半兄であるグランドフロティラがアメリカ合衆国代表として出走していた他、エルナンドとヨハンクアッツ兄弟も出走しており、2組の兄弟が走った珍しいレースである。

競走成績

以下の内容は、netkeiba.com[4]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
1992.09.19 阪神 3歳新馬 ダ1200m(良) 10 7 8 002.30(1人) 01着 R1:14.6 -0.3 0南井克巳 53 (シロキタアラシ) 476
0000.10.10 京都 もみじS OP 芝1600m(良) 10 1 1 010.80(4人) 03着 R1:34.6 -0.3 0南井克巳 53 ビワハヤヒデ 478
0000.11.01 京都 黄菊賞 500万下 芝1600m(良) 15 4 6 001.70(1人) 04着 R1:36.2 -0.4 0南井克巳 53 サンエイキッド 476
0000.12.05 阪神 エリカ賞 500万下 芝2000m(良) 8 1 1 002.80(2人) 02着 R2:04.2 -0.3 0南井克巳 54 ワコーチカコ 474
1993.10.16 京都 堀川特別 500万下 芝1600m(良) 16 4 8 003.70(2人) 01着 R1:34.1(35.7) -0.0 0松永幹夫 55 (センターザイーグル) 478
0000.11.06 京都 北大路特別 900万下 芝2000m(良) 13 5 6 002.00(1人) 01着 R2:00.0(35.1) -0.0 0松永幹夫 55 (パワーシンザン) 480
0000.11.20 京都 比叡S 1500万下 芝2000m(良) 11 6 7 002.40(1人) 01着 R2:01.6(35.4) -0.1 0松永幹夫 55 (ホクセツギンガ) 480
0000.12.11 阪神 鳴尾記念 GII 芝2500m(良) 16 8 15 002.90(1人) 02着 R2:36.3(37.7) -0.0 0松永幹夫 54 ルーブルアクト 488
1994.01.05 阪神 金杯(西) GIII 芝2000m(良) 16 4 7 002.40(1人) 02着 R2:03.0(36.6) -0.2 0松永幹夫 55 エイシンテネシー 486
0000.01.23 阪神 日経新春杯 GII 芝2500m(良) 16 8 16 003.00(1人) 04着 R2:36.5(38.1) -1.0 0松永幹夫 55 ムッシュシェクル 492
0000.03.06 中京 マイラーズC GII 芝1700m(良) 11 6 7 007.20(3人) 02着 R1:40.6(35.1) -0.0 0南井克巳 56 ノースフライト 484
0000.04.03 阪神 産経大阪杯 GII 芝2000m(良) 14 5 8 003.60(2人) 06着 R2:02.0(35.8) -0.8 0南井克巳 56 ネーハイシーザー 480
0000.05.15 新潟 新潟大賞典 GIII 芝2200m(良) 14 5 7 002.10(1人) 02着 R2:15.2(35.2) -0.1 0南井克巳 57 ゴールデンアワー 480
0000.06.19 中京 金鯱賞 GIII 芝1800m(稍) 10 8 10 002.20(1人) 01着 R1:48.1(36.2) -0.2 0南井克巳 57 (フジワンマンクロス) 482
0000.07.10 中京 高松宮杯 GII 芝2000m(良) 13 5 6 006.20(4人) 03着 R2:00.9(36.1) -0.2 0武豊 57 ナイスネイチャ 482
0000.10.09 阪神 京都大賞典 GII 芝2500m(良) 10 3 3 005.40(3人) 01着 R2:31.0(34.8) -0.0 0南井克巳 57 アイルトンシンボリ 480
0000.11.27 東京 ジャパンC GI 芝2400m(良) 14 3 4 010.60(6人) 01着 R2:23.6(36.2) -0.0 0南井克巳 57 パラダイスクリーク 486
1995.10.08 京都 京都大賞典 GII 芝2400m(良) 13 8 12 010.60(3人) 10着 R2:26.1(35.7) -0.8 0南井克巳 59 ヒシアマゾン 492
0000.11.19 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 18 1 2 019.90(7人) 16着 R1:35.5(37.0) -1.8 0田原成貴 57 トロットサンダー 490
0000.12.09 阪神 鳴尾記念 GII 芝2500m(良) 12 8 12 012.20(5人) 04着 R2:32.1(36.1) -0.8 0田原成貴 58.5 カネツクロス 494
1996.12.04 浦和 浦和記念 重賞 ダ2000m(良) 9 7 7 00 - 00(6人) 06着 R2:08.3 -3.3 0桑島孝春 55 ホクトベガ 493
1997.01.27 船橋 報知グランプリC 重賞 ダ1800m(良) 12 8 11 00 - 00(7人) 競走中止 0張田京 57 キクノウイン 495

エピソード

日本のロックバンド、B'zの11thアルバム「ELEVEN」のジャケットに登場。優勝したジャパンカップの写真をCGで加工し、後続の馬を大きく引き離して1位を独走する「ビーズイレブン(B'z Eleven)」となっている。

血統表

マーベラスクラウン血統ミスタープロスペクター系 / Princequillo4×4=12.50%、Count Fleet5×5=6.25%、Hyperion5×5=6.25%、Nasrullah5×5=6.25%) (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
[§ 2]

Miswaki
1978 栗毛
父の父
Mr. Prospector
1970 鹿毛
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Gold Digger Nashua
Sequence
父の母
Hopespringseternal
1971 栗毛
Buckpasser Tom Fool
Busanda
Rose Bower Princequillo
Lea Lane

* モリタ
Maurita
1978 栗毛
Harbor Prince
1969 栗毛
Prince John Princequillo
Not Afraid
Hornpipe Hornbeam
Sugar Bun
母の母
Cathmoi
1972 栗毛
Alvaro Rockefella
Aldegonde
Untried The Summit
Cordial F-No.13-a
母系(F-No.) 13号族(FN:13-a) [§ 3]
5代内の近親交配 Princequillo4×4、Nasrullah5×5、Count Fleet5×5、Hyperion5×5 [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ マーベラスクラウン 5代血統表2017年8月30日閲覧。
  2. ^ netkeiba.com マーベラスクラウン 5代血統表2017年8月30日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ マーベラスクラウン 5代血統表2017年8月30日閲覧。
  4. ^ JBISサーチ マーベラスクラウン 5代血統表2017年8月30日閲覧。

半兄ハリウッドターフハンデキャップ勝ちがあり、1994年のジャパンカップでは本馬と同時出走を果たしたこともあるグランドフロティラ(父Caro)がいる。

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n “マーベラスクラウン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年6月24日閲覧。
  2. ^ “その血は残せずとも マーベラスクラウン”. The G-Files. 日本中央競馬会. 2012年11月11日閲覧。
  3. ^ “94年ジャパンC勝ち馬・マーベラスクラウンが死亡”. netkeiba.com. 2022年7月2日閲覧。
  4. ^ “マーベラスクラウンの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2022年2月2日閲覧。

外部リンク

  • 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ、Racing Post
   

国際競走指定後:
01回(1981年) アメリカ合衆国の旗 メアジードーツ
02回(1982年) アメリカ合衆国の旗 ハーフアイスト
03回(1983年) アイルランドの旗 スタネーラ
04回(1984年) 日本の旗 カツラギエース
05回(1985年) 日本の旗 シンボリルドルフ
06回(1986年) イギリスの旗 ジュピターアイランド
07回(1987年) フランスの旗 ルグロリュー
08回(1988年) アメリカ合衆国の旗 ペイザバトラー
09回(1989年) ニュージーランドの旗 ホーリックス
第10回(1990年) オーストラリアの旗 ベタールースンアップ
第11回(1991年) アメリカ合衆国の旗 ゴールデンフェザント

国際G1昇格後:
第12回(1992年) 日本の旗 トウカイテイオー
第13回(1993年) 日本の旗 レガシーワールド

第14回(1994年) 日本の旗 マーベラスクラウン
第15回(1995年) ドイツの旗 ランド
第16回(1996年) イギリスの旗 シングスピール
第17回(1997年) イギリスの旗 ピルサドスキー
第18回(1998年) 日本の旗 エルコンドルパサー
第19回(1999年) 日本の旗 スペシャルウィーク
第20回(2000年) 日本の旗 テイエムオペラオー
第21回(2001年) 日本の旗 ジャングルポケット
第22回(2002年) イタリアの旗 ファルブラヴ
第23回(2003年) 日本の旗 タップダンスシチー
第24回(2004年) 日本の旗 ゼンノロブロイ
第25回(2005年) イギリスの旗 アルカセット
第26回(2006年) 日本の旗 ディープインパクト
第27回(2007年) 日本の旗 アドマイヤムーン
第28回(2008年) 日本の旗 スクリーンヒーロー
第29回(2009年) 日本の旗 ウオッカ