「多分、風。」(たぶん、かぜ。)は、日本のロック・バンド、サカナクションの楽曲。2016年10月19日に、シングル12作目としてNF Recordsよりリリースされた。前作「新宝島」リリースから約1年ぶりのリリースである。
表題曲は資生堂の化粧品ブランド「ANESSA」のコマーシャルソングとして使用された。シングルのアートワークはアートディレクターの井上嗣也が製作している。
発表と制作背景
背景とリリース
「多分、風。」は資生堂の化粧品ブランド「ANESSA」のコマーシャルソングとして楽曲が発表がされた[3][4]。タイトル未発表のままコマーシャルへの使用が発表され、2016年3月4日よりメディアでの放映がされた[3]。2015年から2016年にかけて行われたライブツアー、『SAKANAQUARIUM 2015-2016 "NF Records launch tour"』の内、2016年4月9日 (2016-04-09),10日千葉・幕張メッセ公演では、楽曲が初披露された[4][5]。 当初2016年6月 (2016-06)に同年8月10日にシングルとしてリリースされることが発表されたものの[4][6]、発表当時ではタイトル未定であり、収録曲の完成に至っていなかった。バンドは制作上のシングルの発売日の変更をラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』のコーナー「サカナLOCKS!」にて発表[7][8]。2016年9月15日 (2016-09-15)、シングルは10月19日にリリースことが前述の番組で発表され、同時に楽曲およびシングルタイトルが「多分、風。」であることを発表[9]。加えて、バンドのオーガナイズ・パーティーイベント『NF 1R』がシングル発売同月の10月15日に恵比寿にあるライブハウス、LIQUIDROOMで行われることが発表された[9]。
シングルは、完全生産限定盤(CD+Blu-ray Disc)、完全生産限定盤(CD+DVD)、通常盤(CD)の3形態でのリリースであり、完全限定盤の2形態はLPレコードサイズの特殊なパッケージ仕様となっている。また、シングルジャケットは、アートディレクターの井上嗣也が制作している[4][6]。
制作
サカナクションは夜をモチーフにした楽曲を多く制作しているのに対し、今作は日焼け止めの化粧品のコマーシャルソングに使用されたため、昼間というテーマのもと制作された。バンドは制作時、それぞれ汗や女性、疾走感をイメージし制作を進めた。歌詞は、直接的ではなく、情景を伝える言葉を中心とした歌詞となっており、「ANESSA」という商品のイメージに合うように制作された[10]。バンドはシングル発売日変更以降は制作方法を以前に発売したアルバム『sakanaction』のようにスタジオで制作するやり方ではなく、山口の自宅で制作するスタイルに変更をしている[8]。
発売から約1週間後となる2016年10月28日 (2016-10-28)に、ミュージック・ビデオが公開された。監督は田中裕介で、「さよならはエモーション」からシングル3作品連続で手がけることとなった。ファッションモデルのる鹿が出演している[11]。
プロモーション
映像外部リンク |
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TVCM | au×HAKUTO「僕らはみんな宇宙兄弟だ。」篇 - YouTube - 日本の電気通信事業者が展開する携帯電話ブランド、『au』の公式チャンネルによる公式動画へのリンク。 |
「多分、風。」は、資生堂の化粧品ブランド「ANESSA」のコマーシャルソングとして楽曲が発表され、使用された[3]。B面として収録される「moon」は、日本の宇宙開発企業、HAKUTOが計画し、日本の電気通信事業者が展開する携帯電話ブランドauをはじめとした7団体がパートナーを務め、非営利団体であるXプライズ財団とアメリカ合衆国のインターネット関連企業、Googleが運営する世界初の月面無人探査レース、Google Lunar X Prize(GLXP)に参加する日本プロジェクトチームのコマーシャル「au×HAKUTO MOON CHALLENGE」のコマーシャル・ソングに使用されている[9][12]。
収録曲・収録映像
CD[9][1][13]全作詞・作曲: 山口一郎。 |
# | タイトル | 作詞 | 作曲・編曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「多分、風。」 | 山口一郎 | 山口一郎 | サカナクション | |
2. | 「moon」 | 山口一郎 | 山口一郎 | サカナクション | |
3. | 「ルーキー (Hiroshi Fujiwara Remix)」 | 山口一郎 | 山口一郎 | サカナクション、藤原ヒロシ | |
合計時間: | |
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DVD、Blu-ray Disc[9][1] |
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# | タイトル | 作詞 | 作曲・編曲 |
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1. | 「Fukurou Session featuring ぼくのりりっくのぼうよみ (Broadcasted on LINE LIVE on 2016.06.21)」 | | |
2. | 「Kikidroom Session featuring LUKA (Broadcasted on LINE LIVE on 2016.06.21)」 | | |
3. | 「BARサカナクション」 | | |
脚注
[脚注の使い方]
- ^ a b c d e f “多分、風。 [CD+Blu-ray Disc]<完全生産限定盤>”. タワーレコード株式会社. 2016年9月17日閲覧。
- ^ 日本レコード協会 ダウンロード認定 (2020年2月)
- ^ a b c “サカナクション新曲が汗流す真木よう子彩る「アネッサ」CM公開”. ナタリー. ナターシャ (2016年3月4日). 2016年7月1日閲覧。
- ^ a b c d “サカナクション、ニューシングルを8/10リリース&井上嗣也氏が手掛けたアートワーク公開”. MUSICman-NET. Musicman (2016年6月28日). 2016年7月1日閲覧。
- ^ “サカナクション:15万人動員の全国ツアーが幕張メッセで千秋楽 新曲も初披露”. MANTANWEB. MANTAN (2016年4月15日). 2016年7月1日閲覧。
- ^ a b “サカナクション、ニューシングル発売決定!”. RO69. ロッキング・オン (2016年6月28日). 2016年7月1日閲覧。
- ^ “サカナクションが新曲発売延期、未定に「もうワントライ」”. オリコン (2016年7月15日). 2016年9月17日閲覧。
- ^ a b "緊急学級会!『SAKANATRIBE』直前 Q&A スペシャル". サカナLOCKS!. 2016年7月14日. JFN. TOKYO FM. 2016年9月17日閲覧。
- ^ a b c d e “サカナクション、遂に10/19発売決定のニューシングルは「多分、風。」”. BARKS (2016年9月15日). 2016年9月17日閲覧。
- ^ “ARTIST INTERVIEW - サカナクションメンバーにアネッサやCMソングにまつわることをインタビューしました”. 資生堂. 2016年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月1日閲覧。
- ^ サカナクション、本日Mステで披露のニューシングルMV公開音楽ナタリー 2016年10月28日配信
- ^ “月面探査ローバー「HAKUTO」の最終デザインがお披露目--KDDIら7社が協力”. CNET Japan (2016年8月29日). 2016年9月17日閲覧。
- ^ “サカナクション1年ぶりのシングルに藤原ヒロシのリミックス曲を収録”. Fashionsnap.com. レコオーランド (2016年9月16日). 2016年9月17日閲覧。
外部リンク
- ビクターエンタテインメント
- サカナクション | 多分、風。【完全生産限定盤 CD+Blu-ray】
- サカナクション | 多分、風。【完全生産限定盤 CD+DVD】
- サカナクション | 多分、風。
- その他
- ANESSA|TVCM - 資生堂公式サイトによる『ANESSA』のテレビCMおよびバンドメンバーへのインタビュー掲載(2016年7月1日閲覧。)。
- au×HAKUTO MOON CHALLENGE - 『au×HAKUTO MOON CHALLENGE』プロジェクトによるインタビュー掲載など(2016年9月17日閲覧)
- サカナクション - 歌ネット
- NFRecords sakanaction - YouTubeチャンネル
典拠管理データベース | |
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- 山口一郎(ボーカル・ギター)
- 岩寺基晴(ギター)
- 草刈愛美(ベース)
- 岡崎英美(キーボード)
- 江島啓一(ドラム)
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シングル | |
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アルバム | オリジナル | |
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EP | |
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ライブ | |
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リミックス | |
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コンピレーション | |
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サウンドトラック | |
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コンセプト | |
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ベスト | |
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映像作品 | ライブ(フィジカル) | |
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ライブ(配信限定) | - ネイティブダンサー/セントレイ/アドベンチャー(SAKANAQUARIUM 2009"シンシロ"FINAL @ PANNY LANE 24)
- 表参道26時/YES NO/アンダー/シーラカンスと僕/壁/目が明く藍色/潮 (from SAKANAQUARIUM2010 "kikUUiki" -5.15新木場STUDIO COAST-)
- 夜の踊り子"ZEPP ALIVE ALONE"
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MV | - SAKANARCHIVE 2007-2011〜サカナクション ミュージックビデオ集〜
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ボックス・セット | |
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楽曲 | |
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コンサート | |
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ワンマンライブ | 2000年代 | 2007年 | - 1.「GO TO THE FUTURE」 レコ発ツアー
- 2.「GO TO THE FUTURE」 レコ発ワンマンライブ
- 3.サカナクションLIVE in Okinawa 2007
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2008年 | - 4.TOUR 2008「NIGHT FISHING IS GOOD」
- 5.SEN(千)LIVE
- 6.REI(零)LIVE
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2009年 | - 7.SAKANAQUARIUM2009 "シンシロ"
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2010年代 | 2010年 | - 8.SAKANAQUARIUM2010 "kikUUiki"
- 9.SAKANAQUARIUM 21.1(B)
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2011年 | - 10.SAKANAQUARIUM2011 "ZEPP ALIVE"
- 11.SAKANAQUARIUM 2011 DocumentaLy
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2012年 | |
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2013年 | |
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2014年 | - 15.SAKANAQUARIUM2014 "SAKANATRIBE"
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2015年 - 2016年 | - 16.SAKANAQUARIUM2015-2016 "NF Records launch tour"
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2017年 | - 17.SAKANAQUARIUM2017 "多分、風。"
- 18.SAKANAQUARIUM2017 高崎アリーナオープン記念ライブ
- 19.SAKANAQUARIUM2017 10th ANNIVERSARY 『2007.05.09』 TOUR
- 20.サカナクション デビュー10周年記念イベント 2007.05.09 - 2017.05.09
- 21.SAKANAQUARIUM2017 10th ANNIVERSARY Arena Session 6.1ch Sound Around
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2018年 | - 22.SAKANAQUARIUM2018 "魚図鑑ゼミナール"
- 23.SAKANAQUARIUM2018 "魚図鑑ゼミナール" VISUAL LIVE SESSION
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2018年 - 2019年 | - 24.SAKANAQUARIUM2018-2019 "魚図鑑ゼミナール"
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2019年 | |
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2020年代 | 2020年 | |
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2021年 | |
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2021年 - 2022年 | |
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2022年 | |
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配信ライブ | |
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その他イベント | |
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書籍 | - SAKANA ENSEMBLE 2007-2009(バンドスコア)
- SAKANA ENSEMBLE 2010-2011(バンドスコア)
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