(のう)(: pradāsaプラダーサ)は、仏教が教える煩悩のひとつ。 に付随して起こる。

他の諌めをいれぬ頑迷さ[1]忿や恨に続いて生起する。立腹して、人を恨むる心である。怨みつのった気持ちを思い返す心である。 怨みが進み、相手にひがみ、自分の心も内では煩悶する。口をあければ、その言葉は、喧嘩腰で卑しく、相手を毒づき、なじる。 このような心は、自身の心も毒で蝕む。

説一切有部五位七十五法のうち、小煩悩地法の一つ[2]。唯識派の覆は『大乗百法明門論』によれば随煩悩位に分類され、そのうち小随煩悩である。

脚注

出典

  1. ^ 櫻部・上山 2006, p. 115.
  2. ^ 中村 2002, p. 96.

参考文献

心所法相宗の心所区分)
遍行
別境
煩悩
随煩悩
小随煩悩
中随煩悩
大随煩悩
不定
  • 表示
  • 編集