愛斗

愛斗(武田 愛斗)
千葉ロッテマリーンズ #50
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 大阪府堺市堺区[1]
生年月日 (1997-04-06) 1997年4月6日(27歳)
身長
体重
177 cm
92 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 2015年 ドラフト4位
初出場 2017年6月16日
年俸 2900万円(2024年)[2]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
この表について
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愛斗(あいと、本名:武田 愛斗〈たけだ あいと〉、旧姓:大瀧〈おおたき〉、1997年4月6日 - )は、大阪府堺市堺区出身[1]プロ野球選手外野手)。右投右打。千葉ロッテマリーンズ所属。

2016年7月15日より登録名を「愛斗」としている[3]。また、理由は公表されていないが、は同年に大瀧から武田に改められている。

経歴

プロ入り前

小学校2年生の時に浜寺ボーイズで野球を始め、投手遊撃手中堅手としてプレーし[4]、中学生時代は同ボーイズの中学部に所属。2年後輩には後に花咲徳栄高校・西武で元チームメイトだった西川愛也がいる[5]

花咲徳栄高校では1年生時の秋にベンチ入りし、2年生時の春に4番・中堅手を務める[5]。3年生の夏の甲子園では3試合に4番・中堅手として出場、初戦でのランニング本塁打など[6]、計14打数7安打、1本塁打、4打点、打率.500[7][8][9]

2015年10月22日のプロ野球ドラフト会議で埼玉西武ライオンズから4位指名を受け[10]、契約金4000万円、年俸600万円(金額は推定)で入団した[11]。背番号は、浜寺ボーイズでの監督の誕生日5月3日にちなみ、53[12]

西武時代

埼玉西武ライオンズ時代
(2022年4月17日 京セラドーム大阪

2016年はシーズン途中の7月15日に登録名愛斗に変更したほか、同日をもってNPB登録の本名が大瀧 愛斗から武田 愛斗に改められた[13](理由は非公表)。ルーキーイヤーでは一軍出場は無かった。二軍では74試合に出場し打率.201・5本塁打を記録した[14]

2017年は6月15日に一軍初昇格を果たすと[15]翌16日の対中日ドラゴンズ戦で代打でプロ初出場初打席となった(結果は丸山泰資から死球)。7月7日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦では9番右翼でプロ初のスタメン出場も経験した。7月23日に登録を抹消されるも、8月は二軍で打率.327・4本塁打という成績で8月度の「ファーム月間MVP」を受賞した。ただ、その後右肘の怪我もあって[16]再び一軍に昇格することなくシーズンを終えた。一軍では9試合に出場し5打数0安打に終わったが、二軍では43試合の出場で規定打席未到達ながら打率.358・8本塁打・OPS1.010という好成績を残した[17]

2018年は8月14日にシーズン初昇格となったが[18]、2試合の出場で3打数0安打と結果を残せず、8月17日に登録抹消[19]。以降の一軍昇格は無く、二軍でも99試合の出場でチーム最多の13本塁打を放ったものの打率.250・OPS.681と不本意な成績であった[20]。オフにアジアウィンターリーグへ参加したがインフルエンザに罹って途中帰国となった[21]

2019年は初めて春季キャンプをA班でスタートすると[22]そのまま初の開幕一軍入りを勝ち取った。4月25日の対千葉ロッテマリーンズ戦では8回から代走で出場すると、延長10回にプロ初安打となる二塁打を放ち決勝点を挙げた[23]。前年より出場機会を大幅に増やし42試合に出場した[24]

2020年新型コロナウイルスの影響で120試合制となる。右足首の捻挫もあって[25]シーズン初昇格が10月30日と遅くなったものの、途中出場で結果を残すと[26]チームのCS進出が懸かった11月8日の対ロッテ戦では8番右翼でスタメン起用された[27]。この年の一軍出場は7試合に留まった。

2021年松井稼頭央二軍監督から春季キャンプB班のキャプテンに指名された[28]。そのまま二軍で開幕を迎えるも4月8日に一軍登録。昇格即スタメンでシーズン初安打を放つと、翌9日の対ロッテ戦でもスタメン出場。2回にプロ初本塁打を放つと[29]、8回にはこの日2本目となる逆転3点本塁打を放った[30]。勝負強いバッティングと高い守備力でスタメンに定着すると8月14日の対楽天戦では好捕でトリプルプレーを成立させた[31]。ただ、後半戦は打撃の調子を大きく落として出場機会が減少し、10月1日に登録を抹消されると[32]、その後はフェニックスリーグへ参加し[33]、再び一軍へ昇格できずにシーズンを終えた。この年は97試合の出場で打率.219・8本塁打・39打点を記録し、外野手としてはチーム最多の96試合に出場した[34]。オフに1260万円増となる推定年俸2000万円で契約を更改した[35]

2022年は、121試合に出場し、規定打席には届かなかったが、打率.243、9本塁打の成績を残した。犠打はチームトップの14を記録し、二塁打はチーム2位の19本を記録した。

2023年は、開幕戦となる対オリックス・バファローズ戦(ベルーナドーム)で一時は勝ち越しとなる本塁打を放ち、これが球団通算9500本塁打となる記念の本塁打となった。4月8日のソフトバンク戦(ひなたサンマリン宮崎)では自身初の初回先頭打者本塁打を放った[36]

ロッテ時代

2023年12月8日、現役ドラフト千葉ロッテマリーンズから指名され、移籍することが発表された[37]。背番号は50

2024年4月3日に行われた対ソフトバンク戦(みずほPayPayドーム)で途中出場し、9回表に二死一・二塁から左前への移籍後初安打を記録[38]。6月1日の阪神タイガース戦(ZOZOマリンスタジアム)では、2-2で迎えた延長11回裏二死二塁の場面で、西純矢から右越えサヨナラ二塁打を放ち、チームの2005年以来の11連勝に導いた[39]

選手としての特徴

高校時代の50メートル走のタイムは6秒0[5]、遠投は120メートル[5]

打撃はプロ入り当初からフルスイングを持ち味としていたが、入団から5年間は一軍で結果を残せずにいた[40]。自身のプレースタイルに対して常に自分の考えをしっかりと持ち、信念を持って練習してきただけに大きくフォームを変える選択をすることは難しかったが[41]、一軍で結果を残せない日々から変革の必要性を痛感しており[40]2021年シーズンから二軍打撃コーチに就任した高山久の助言を素直に受け入れた[41]。本人の意識では「バットを振らない[40]」という新たな打撃フォームに取り組んだことで余計な力みが無くなり、飛距離は落ちることなく確実性が向上し、飛躍を遂げた[41]

守備では積極的にチャージをかける場面が多く[42]、肩も強い[43]。その高い守備力で2021年は12球団の右翼手でトップとなるDRS14を記録した[44]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2017 西武 9 6 5 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 3 0 .000 .167 .000 .167
2018 2 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
2019 42 57 53 7 8 1 0 0 9 3 0 0 1 0 3 2 0 11 2 .151 .196 .170 .366
2020 7 14 13 0 2 0 0 0 2 3 0 0 0 1 0 0 0 5 2 .154 .143 .154 .297
2021 97 316 292 24 64 18 2 8 110 39 1 2 3 2 13 2 6 60 5 .219 .265 .377 .642
2022 121 393 366 34 89 19 0 9 135 28 9 4 14 1 10 0 2 70 7 .243 .266 .369 .635
2023 73 267 257 19 55 18 0 4 85 15 2 5 4 1 3 2 2 55 7 .214 .228 .331 .559
通算:7年 351 1056 989 86 218 56 2 21 341 88 12 11 22 5 29 6 11 205 23 .220 .250 .345 .594
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績



外野












2017 西武 6 2 0 0 0 1.000
2018 2 0 0 0 0 ----
2019 35 44 1 1 0 .978
2020 6 5 0 1 0 .833
2021 96 154 5 2 3 .968
2022 120 213 3 5 1 .977
2023 71 134 5 1 1 .993
通算 331 552 14 10 5 .983
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最多

記録

初記録

背番号

  • 53(2016年 - 2023年)
  • 50(2024年 - )

登録名

  • 大瀧 愛斗(おおたき あいと、2016年 - 同年7月14日)
  • 愛斗(あいと、2016年7月15日 - )

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 2016プロ野球12球団全選手カラー百科名鑑 廣済堂出版発行(ISBN 978-4-331-80325-7) 87頁
  2. ^ 「西武 - 契約更改 - プロ野球」日刊スポーツ。2023年11月29日閲覧
  3. ^ 「選手登録名の変更について」埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト、2016年7月15日。2021年5月8日閲覧
  4. ^ 「西武ドラ4大滝 ビッグマウス始動 オコエ意識「負けている気しない」」スポニチ Sponichi Annex、2016年1月8日。2021年5月8日閲覧
  5. ^ a b c d 「オリックスが「谷2世」花咲徳栄・大滝リストアップ」日刊スポーツ、2015年10月7日。2021年5月8日閲覧
  6. ^ 「花咲徳栄ランニング弾大滝に監督「前半ガチガチ」」日刊スポーツ、2015年8月11日。2021年5月8日閲覧
  7. ^ 「第97回高校野球選手権 8月11日第4試合結果」スポーツニッポン、2015年8月11日。2015年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月8日閲覧
  8. ^ 「第97回高校野球選手権 8月15日第2試合結果」スポーツニッポン、2015年8月15日。2015年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月8日閲覧
  9. ^ 「第97回高校野球選手権 8月17日第2試合結果」スポーツニッポン、2015年8月17日。2015年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月8日閲覧
  10. ^ 「2015年ドラフト会議 全指名選手」埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト、2015年10月22日。2021年5月8日閲覧
  11. ^ 「西武 3位野田、4位大滝、6位本田の入団決定」スポニチ Sponichi Annex、2015年11月19日。2021年5月8日閲覧
  12. ^ 「埼玉西武、ドラ4・大滝と仮契約 背番号は53「自分にもチャンス」」埼玉新聞、2015年11月20日。2021年5月8日閲覧
  13. ^ た|プロ野球在籍者名簿 NPB
  14. ^ 「2016年度 埼玉西武ライオンズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)」日本野球機構。2021年12月10日閲覧
  15. ^ 「巨人内海、ロッテ福浦ら登録/15日公示」日刊スポーツ、2017年6月15日。2021年12月10日閲覧
  16. ^ 「西武愛斗ファーム月間MVP「1軍の方で打ちたい」」日刊スポーツ、2017年9月11日。2021年9月17日閲覧
  17. ^ 「2017年度 埼玉西武ライオンズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)」日本野球機構。2021年12月10日閲覧
  18. ^ 「中日浅尾ら登録、オリックス金子ら抹消/14日公示」日刊スポーツ、2018年8月14日。2021年12月10日閲覧
  19. ^ 「オリックスT-岡田ら登録、松坂ら抹消/17日公示」日刊スポーツ、2018年8月17日。2021年12月10日閲覧
  20. ^ 「西武愛斗30万円減、渡辺SDは100倍返しを期待」日刊スポーツ、2018年11月18日。2021年9月17日閲覧
  21. ^ 「埼玉西武が愛斗の帰国を発表 アジアWL参戦も、インフルエンザで離脱」パ・リーグ.com、2018年12月10日。2021年9月17日閲覧
  22. ^ 「西武、キャンプ組分けを発表 ドラ1松本航らルーキー5人がA班」西日本スポーツ、2019年1月22日。2021年9月17日閲覧
  23. ^ a b 「西武愛斗プロ初安打がV打、辻監督からは愛のむち」日刊スポーツ、2019年4月25日。2021年5月8日閲覧
  24. ^ 「【西武】220万円アップの愛斗 プロ初安打も「やってきことを出せなかった」 楽天・浅村らと自主トレ」日刊スポーツ、2019年12月2日。2021年9月17日閲覧
  25. ^ 「西武・愛斗 どんな状況でも絶対に“周りに流されない”男/CAR3219フィールドで躍動する若獅子たちVol.11」週刊ベースボールONLINE、2020年10月5日。2021年12月10日閲覧
  26. ^ 「【今季初安打】ライオンズ・愛斗が代打でチャンス掴む」パ・リーグ.com、2020年11月2日。2021年9月17日閲覧
  27. ^ 「パCS進出へ大一番! ロッテ-西武のスタメン発表」BASEBALL KING、2020年11月8日。2021年9月17日閲覧
  28. ^ 「西武松井2軍監督、愛斗と佐藤をキャプテン副キャプテンに指名「率先してチームを」」Full-Count、2021年2月1日。2021年2月1日閲覧
  29. ^ a b 「西武6年目の愛斗がプロ初本塁打 プロ1号は12試合目で早くも5人目」Sponichi Annex、2021年4月9日。2021年4月9日閲覧
  30. ^ 「西武・愛斗、プロ初本塁打含む2発 値千金の逆転決勝3ラン」Sponichi Annex、2021年4月10日。2021年4月10日閲覧
  31. ^ 「西武が初回に3年ぶりトリプルプレー完成 浅村の右直を愛斗が好捕、一塁、二塁走者戻れず」Sponichi Annex、2021年8月14日。2021年8月14日閲覧
  32. ^ 「西武、愛斗の出場選手登録抹消 7年目の戸川が今季初昇格」西日本スポーツ、2021年10月1日。2021年11月2日閲覧
  33. ^ 「内海、渡部ら26人 西武がフェニックスリーグ派遣メンバー発表」日刊スポーツ、2021年10月9日。2021年11月2日閲覧
  34. ^ 「2021年度 埼玉西武ライオンズ 個人守備成績(パシフィック・リーグ)」日本野球機構。2021年11月2日閲覧
  35. ^ 「【西武】愛斗は1260万円アップの2000万円でサイン「来年はゴールデングラブ賞を取る」」スポーツ報知、2021年12月5日。2021年12月10日閲覧
  36. ^ 「【西武】“愛斗1発!”初の初回先頭打者本塁打で勢いつけた」日刊スポーツ、2023年4月8日。2023年4月10日閲覧
  37. ^ 「現役ドラフトについて」『千葉ロッテマリーンズ』2023年12月8日。2023年12月9日閲覧
  38. ^ 「ロッテ・愛斗が現役ドラフトで加入後初安打 しぶとく左前打を放つ」『サンケイスポーツ』2024年4月3日。2024年6月2日閲覧
  39. ^ 「【ロッテ】19年ぶり11連勝!11回に愛斗がサヨナラ二塁打!」スポーツ報知、2024年6月1日。2024年6月2日閲覧
  40. ^ a b c 「「バットを振らない」新境地の西武・愛斗が1軍定着へ」朝日新聞DIGITAL、2021年5月19日。2021年12月10日閲覧
  41. ^ a b c 「西武・呉念庭、愛斗“覚醒”の秘密。上本二軍コーチの選手を正しい道へ導く指導法とは?【前編】」週刊ベースボールONLINE、2021年8月16日。2021年12月10日閲覧
  42. ^ 「<埼玉西武だより>ライトに打球飛ぶとワクワク 右翼手に定着しつつある愛斗、連日の好守で沸かせる」埼玉新聞、2021年8月29日。2021年12月10日閲覧
  43. ^ 「「怠慢プレーじゃない…」打者全力も鬼肩チャージ、わずか4秒の高速ライトゴロ」Full-Count、2021年8月19日。2021年12月10日閲覧
  44. ^ 「米国データ会社が選ぶ「真のプロ野球ゴールデン・グラブ」受賞者は? “あの”中田翔や西武期待のホープなど驚きの人選に」THE DIGEST、2021年12月9日。2021年12月10日閲覧

関連項目

外部リンク

  • 個人年度別成績 愛斗 - NPB.jp 日本野球機構
  • 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
  • 50 愛斗 選手名鑑 - 千葉ロッテマリーンズオフィシャルサイト
  • 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
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