敔(ぎょ)
各言語での名称
Yu
Schraptiger
分類

打楽器体鳴楽器

(ぎょ)は、中国の雅楽および朝鮮の雅楽(儒教音楽)において、演奏の最後に用いられる木製打楽器

概要

古代中国における八音では、(しゅく、王朝時代以降[1]は奏楽開始の合図として使用)や拍板(はくばん)などと同様に、「木」に区分される。

をモチーフにした形状で、その背の部分には「鉏鋙」(そご)[1]という27の鋸状の刻みがある。「木櫟」(もくれき)/「籈」(しん)[2]などと呼ぶ竹のささらで頭を3度軽く叩いてから背を3回なで下ろす[1]ことで、奏楽終了の合図として用いられたという[3]。なお、という漢字は、差し止めるという意味を持つという[1]

中国では代から存在し、朝鮮には高麗王朝時代の1117年(睿宗12年)に宋から伝来したという説がある[2]

現在でも、文廟と宗廟の祭礼楽では使用されるという[2]

ギャラリー

  • 台湾、台南孔子廟の敔
    台湾、台南孔子廟の敔
  • 韓国の敔
    韓国の敔
  • 韓国の釈奠大祭で使われる敔
    韓国の釈奠大祭で使われる敔

脚注

  1. ^ a b c d 敔 - Yahoo!百科事典(日本大百科全書)
  2. ^ a b c 敔 とは - コトバンク(世界大百科事典 第2版)
  3. ^ ぎょの意味 - 国語辞書 - goo辞書(デジタル大辞泉)

外部リンク

  • Yu page

関連項目

同様に棒でこする打楽器
典拠管理データベース ウィキデータを編集
  • MusicBrainz楽器
  • 表示
  • 編集