生命の光

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生命の光』(せいめいのひかり、英語: The Light of Life)は、1895年にスリー・クワイアーズ音楽祭の委嘱でエドワード・エルガーが『オラフ王のサガの情景』や『バイエルンの高地から』と同時並行して作曲したオラトリオ[注 1]。当初は『キリストの光』にするつもりだったが、ローマ・カトリック的であるため変更された。

作曲の経緯

イングランド国教会のエドワード・ケーペル=キュアが『ヨハネによる福音書』第9章の「目の見えなかった男が癒された物語」「マギの物語」「バルナバの物語」の3つの候補を提示し、最終的に作曲者が同意した「目の見えなかった男が癒された物語」が採用された。その後1895年夏に作曲が開始され、1896年6月20日に完成された。初演は同年9月8日に作曲者の指揮で行われた。演奏時間は出版社の助言で1時間以内に収まるようにしたという。作中の動機は後年作曲された『使徒たち』でも使用されている。

日本初演は2010年10月30日東京芸術劇場(同劇場シリーズの第106回演奏会)において、大友直人指揮東京交響楽団東響コーラス他で行われた。

編成

フルート2(第1奏者はピッコロ持ち替え)、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、コントラファゴットホルン4、トランペット2、トロンボーン3、バスチューバハープオルガン弦五部、独唱、合唱

配役

構成

  • 瞑想
  • 合唱と独唱
  • レチタティーヴォと合唱
  • 独唱
  • 独唱
  • 合唱
  • レチタティーヴォ
  • 合唱
  • 独唱と合唱
  • 独唱
  • レチタティーヴォと合唱
  • 独唱
  • レチタティーヴォ
  • 独唱と女たちの合唱
  • レチタティーヴォ
  • 合唱

脚注

注釈

  1. ^ 当初は「宗教的カンタータ」か「小オラトリオ」にするか迷ったという。

出典

  • E.エルガーのオラトリオ作品研究(続)- ≪命の光 The Light of fire(キリストの光 Lux Christi)≫ 作品29(付・歌詞対訳)

外部リンク

楽曲一覧
管弦楽曲
交響曲

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舞台音楽と
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演奏会用序曲

フロワッサール - コケイン - 南国にて

交響詩に類する楽曲

フォルスタッフ - ポローニア

その他の管弦楽曲

セビリャーナ - 聖体奉挙 - 3つのバイエルン舞曲 - 帝国行進曲 - エニグマ変奏曲 - 威風堂々 - 夢の子供たち - 子供部屋

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生命の光 - 使徒たち - 神の国 - ゲロンティアスの夢

カンタータ

黒騎士 - カラクタクス

その他の合唱曲

バイエルンの高地から - 戴冠式頌歌希望と栄光の国) - ミュージック・メイカーズ

歌曲
関連項目
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