• 三角形の2つの頂点の間にある3辺AB、BC、CA。
    三角形の2つの頂点の間にある3辺AB、BC、CA。
  • 多角形は辺で囲まれている。この正方形には4つの辺がある。
    多角形は辺で囲まれている。この正方形には4つの辺がある。
  • この立方体のような多面体では、すべての辺が2つの面で共有される。
    この立方体のような多面体では、すべての辺が2つの面で共有される。
  • この正八胞体の投影に見られるように、すべての辺は多胞体内の3つ以上の面に共有される。
    この正八胞体の投影に見られるように、すべての辺は多胞体内の3つ以上の面に共有される。

(へん、:side(二次元図形)、edge(三次元図形、ただし円柱の辺の様に線分でないものはこう呼ばれない))は、特定の“図形”の中で 1 次元の“部分”となっている、両端に頂点と呼ばれる特別の点を 0 次元の“部分”として含むような線分である。

概要

辺は“線分”であり通常はまっすぐであるものを指すが、位相幾何学トポロジー)的な文脈など、場合によっては曲がっていても構わずに辺と呼ぶことがある。

等式において等号を挟む両の側の対象をそれぞれ辺 (side) と呼ぶのとは別の概念である。

辺と呼ばれる“部分”を含むような“図形”としては例えば、多角形グラフ理論におけるグラフ単体的複体などを挙げることができる。

正確に辺の概念を考えるためには、頂点と呼ばれる点の集合 V の部分集合からなる集合族の族 D を図形として捉えて、V の二つの頂点 v, w に対して、D に含まれる {{v}, {w}, {v, w}} の形(あるいはこれに空集合を含めた形)に表される集合、あるいは同じことではあるが、{v, w} の冪集合に順序同型なる集合が辺であるというのが適当である。ユークリッド空間内の点集合を図形と捉えるような立場では、このような D と図形とが一対一に対応すると考えることは望むべくもない。

特に辺上には無数の点が乗っており、頂点を決めても辺が一意的に決まるわけではない。それでもなお、辺はこのような方法によって図形の中の“部分”として特徴付けられる。

関連項目

ウィクショナリーに関連の辞書項目があります。
  • 直線
  • 「辺」で始まるページの一覧
  • タイトルに「辺」を含むページの一覧