エンジェル・フェイス

曖昧さ回避 この項目では、カクテルについて説明しています。日本競走馬については「エンジェルフェイス」をご覧ください。
エンジェル・フェイス
基本情報
種別 ショートドリンク
作成技法 シェイク
グラス   カクテル・グラス
アルコール度数
度数
32度[1][2] - 40度[3]
国際バーテンダー協会のレシピ
ベース ジン
材料
ジン …… 30ml
カルヴァドス …… 30ml
アプリコット・ブランデー(英語版) …… 30ml
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エンジェル・フェイス: Angel Face)は、ジン、カルヴァドスアプリコット・ブランデー(英語版)を使用したカクテル

概要

古くから知られるカクテルで、1930年刊行の『サヴォイ・カクテルブック』(ハリー・クラドック著)の記載が確認できている最古の文献である[4]

発祥にはいくつかの説があり、はっきりとはしていない。

  • 後にパリハリーズ・ニューヨーク・バー(英語版)を開業するハリー・マッケルホーン(英語版)ロンドン時代の1919年7月19日にロンドンで第一次世界大戦の戦勝パレードがおこなわれた際にこれを記念して創作した[4][5]
  • 1920年代にデトロイトで悪行を働き、「エンジェル・フェイス」と呼ばれたギャングのエイブ・カミンスキーに触発されて創作された。創作者は不明[4][5]

映画『カサブランカ』に由来するという説もあるが、映画の公開は1942年で上述のように1930年にはカクテルブックに掲載されているため、この説は誤りである[5]

アルコール度数は高いが、口当たりは優しいため女性向けのカクテルとされる[2]江國香織はエッセイ集『とるにたらないもの』でフィレンツェのバーでこのカクテルを試したときの感想を「一口啜っただけで殴られたかと思うくらい強い」と表現した[6]

日本においてはアプリコット・ブランデーをアプリコットリキュールに換えたレシピのほうが知られている[4]

レシピの例

国際バーテンダー協会によるレシピを以下に挙げる[5]

材料
作り方
  1. 全ての材料と氷と共にシェイクし、カクテルグラスに注ぐ。

出典

  1. ^ THE PLACE『カクテル事典』学研パブリッシング、2014年、71頁。ISBN 978-4058003206。 
  2. ^ a b 中村健二『世界一のカクテル』主婦の友社、2010年、111頁。ISBN 978-4072743935。 
  3. ^ 斎藤都斗武、佐藤淳『カクテルの図鑑』マイナビ出版、2013年、32頁。ISBN 978-4839946234。 
  4. ^ a b c d 達磨信. “第122回 天使か、悪魔か エンジェル・フェイス”. サントリー. 2022年10月16日閲覧。
  5. ^ a b c d “Angel Face” (英語). 国際バーテンダー協会. 2022年10月16日閲覧。
  6. ^ 江國香織『とるにたらないもの』集英社、2010年、34頁。ISBN 978-4087746563。 

外部リンク

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  • サウスサイド
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  • スプリッツ
  • サファリング・バスタード(英語版)
  • ティペラリー (カクテル)(英語版)
  • トミーズ・マルガリータ(英語版)
  • Ve.n.to(英語版)
  • イエロー・バード (カクテル)(英語版)
参照
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  •   ポータル:食(飲料・酒)
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